【ライブ】中尾ミエ 77th birthday live : No Time At All 〜人生もっともっと楽しまなくちゃ〜 歌ももちろん 人間味溢れる言葉の数々が印象的

 

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f:id:megmikke:20240221163733j:image 「いつしかヒット曲も途絶え、そうこうしているうちにトーク番組の話が来た。『ミエと良子のおしゃべり泥棒』。ババアになってきたら、年寄り劇のプロデュースをやって...」

 ちょっとダルそうに話す中尾ミエは、例えようもなくカッコいい。大好きなんだよね、こういう生き方。生き抜く意欲をジョークのベールにさらっと包んでいる感じ。

 そのミュージカル「ザ・デイサービス・ショウ」の出演者たちが、続々登場。まずは、モト冬樹。往年の「渡辺プロ」メドレーをデュエット。

 彼女は30年間ナベプロにいて、独立して30年。最近、またナベプロに戻ったそう。ちなみに現在の社名は、株式会社ワタナベエンターテインメント

 当時はナベプロの黄金時代だったが、所属していたタレントたち、ドリフ、クレイジーキャッツ梓みちよなど、次々と鬼籍に入ってしまった。

 ちょっと湿っぽくなったところで、尾藤イサオ正司花江、光枝明彦らが舞台に上がった。花江師匠はパワー炸裂だし、光枝明彦は飄々とし過ぎかもしれないし、そして尾藤イサオはロカビリーで、大爆発した。

 「弟のようにかわいがってもらった...(間) エルビス・プレスリーの...」(爆笑) と前置きして、プレスリーのカバー曲を歌った。もう身に染み込みまくってて、若い時に身につけたものって、いくつになっても再現できるんだなぁ。

 そういえば彼、「1986」と大きく書かれたコシノミチコのスウェットシャツを着てた。もう懐かしくて、懐かしくて。

 話は主役に戻って。心底聞けてよかったのが『片想い』。昔々、ヤマハ合歓の郷で開催していた音楽祭で聞いて大好きになり、奪い取った(笑) とご本人は言っていた。

 ま、実際は、埋もれてしまうのは惜しいほどいい曲なので、同じ事務所だった中尾ミエがカバーしたということらしい。

 毒舌に包んだ人間味があるんだよね。ご本人は「生き残る秘訣」って言うかもしれないけど。

 「残された時間を楽しもう!」というメッセージが、ヒシヒシと伝わってきた。

 泣いても笑っても、満足しててもしてなくても、しあわせでもそうでなくても。わかっちゃいるけど、案外、楽しく生きるのはむずかしいのかも。

 ゲストが盛り上がると...。

「誰のショーだかわからない」

 高齢のゲストたちにボヤくと...。

「ほっといたら、ずっと喋ってる」

 好かれる毒舌、なんて魅力的なんだろう!

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 ちなみに「ミエと良子のおしゃべり泥棒」は、YouTubeにアップされていた。武田鉄矢吉田拓郎がゲストで、タバコを吸いながらトークしたりして、隔世の感。ドラマの「不適切にもほどがある」を地でいってる。世代的には、こういうのを見ると、なんか落ち着くんだよね。

ミエと良子のおしゃべり泥棒 吉田拓郎/武田鉄矢 - YouTube

 

(敬称略)

 

2024/02/9 @有楽町 I'M A SHOW

【映画】『キャロル・キング ホーム・アゲイン ライブ・イン・セントラルパーク』1973年に行われたフリーライブが半世紀の時を経て蘇る感動

 

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f:id:megmikke:20240220215947j:image キャロル・キング ホーム・アゲイン ライブ・イン・セントラルパーク

 前半はピアノの弾き語り、後半はバンド編成。初々しくすら思えてしまうほどのキャロル・キングが、スクリーンを通して体験できる。思わず拍手しそうになるくらいの臨場感。

 ラジオ関東(現:ラジオ日本)の「全米トップ40」を聞いていた世代。1973年のキャロル・キングはリアタイで知っているけれど、このライブ映画を観ていて「なるほど〜」と思ったのは、彼女の変化。

 『つづれおり』(Tapestry) で一世を風靡し、この映画のライブが行われたすぐ後にリリースした『ファンタジー』というアルバムからの曲が、たくさん歌われている。"Corazón" というスペイン語の曲を筆頭に、変化球というか、キャロル・キングのイメージとはちょっと違う曲たち。

 それはもしかすると、彼女の新境地だったのかもしれない。当時、どこかで感じていた違和感みたいなものは、キャロル・キング的ではない作品への想いだったのかも。そんなことを半世紀も経ってから思ったりした。

 この作品の公式サイトにはセットリストもある。"It's Too Late" や "You've Got A Friend" は載っているけど、もしかすると聴きたい曲はリストにないかもしれない。それにしたって、これは歴史的で伝説的なライブ。どうして半世紀も経ってから公開されるのかは謎だけど。

 ま、『サマー・オブ・ソウル』も公開は2021年だったし、あの時代を追体験できるのは、素晴らしいこと。外国人ミュージシャンの来日は、レアだったあの頃。

 

 2000年代に入ってから、キャロル・キングは3回も来日していたことを、検索で知った。行きたいと思ったら、その時に行かなくちゃね。コロナ禍が終わり、たくさんの来日公演がある2024年だからこそ。

 

2024年2月 @下高井戸シネマ

 

 

【映画】『エドワード・ヤンの恋愛時代』〜見逃していた伝説の作品が4Kになって帰ってきた@下高井戸シネマ

 

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f:id:megmikke:20240220163330j:image 下高井戸シネマは、かつて下高井戸東映だった。「電車に乗らなくても映画が観たい、なくさないで!」の声が上がり、現在に至っているとか。
f:id:megmikke:20240220163324j:image 入口近くに、コロナ禍の山田洋次監督のメッセージが置かれていた。元スタッフさんがオープンした「海猫珈琲店」にも行ってみたい。
f:id:megmikke:20240220163333j:image こういうラインナップのプログラムを組むのは、すっごく大変なことだと思う。ほとばしる情熱を感じる。下高井戸シネマ、陰ながら応援してます。

f:id:megmikke:20240220183138j:image 鈴木清順の『ツィゴイネルワイゼン』スクリーンでまた観たかった。また今度だにゃ。
f:id:megmikke:20240220163337j:image そして『エドワード・ヤンの恋愛時代 4K』

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f:id:megmikke:20240220164231j:image フライヤーはこんな感じ。

f:id:megmikke:20240220180149p:image 物語はこんな感じ。映画『エドワード・ヤンの恋愛時代』4Kレストア版公式サイト

 

やっとここから作品の話なんだけど、正直言って、あんまりピンと来なかった。世代的にはかなり近いんだけど、ストーリーが比較的複雑。日光が少ないタイプの映画という印象。

 モーリー役の女優さんは、蓮舫みたいだった。90年代前半のファッション、アクセサリーも含めて本当に懐かしい。当時、勤務していた会社の同僚を思い出したりした。視線ひとつとっても、時代ってあるんだなぁ、と実感。

 以上でした🤗

 

2024年1月 @下高井戸シネマ

【ライブ】中村中/まきちゃんぐ LIVE TOUR「そこに吹く風 追い風」鬼気迫る歌唱 こんなすごいパフォーマンスが天王洲のライブハウスで行われている

 

【テキストの後にこの日撮った写真があります】

 

 ウチに帰ってシャワーを浴びてたら、ふと思い出した。幼稚園に通ってたころ、祖母の家でテレビを見てたとき、美輪明宏が「よいとまけの歌」を歌ってた。鬼気迫るものがあって、もう釘づけ。家に帰る電車の中で、美輪明宏に追いかけられそうな妄想にとらわれたことを。

 さて、この日のライブは「カントリー・ロード」から始まった。バッチリハモられた時には、どうなることかと思ったけど、歌詞は見事な労働歌になっていた。ちなみに最後の締めもカントリー・ロード

 デビュー曲を交換して歌うコーナー。まきちゃんぐの「ハニー」を歌う中村中は、鬼気迫る熱唱。マイクのコードが抜けたくらい。

 こんな揺さぶりは、配信ライブでは味わえない。

同じ月を見ている」も、迫ってきたなぁ。

 中村中まきちゃんぐの「シャドウ」を聴いて大感動。X(旧Twitter)でつぶやいたことが、ふたりでのライブのキッカケだったとか。

 中村中八代亜紀のアルバム「哀歌」で「命のブルース」という曲を提供したそう。

「貧困と労働の歌になってしまいました」

 八代亜紀は、言ったそうだ。

「120%暗い歌をかいてほしい。あたしが歌うと、20%くらい明るくなってしまう。100%暗い歌にするには、120%暗くないとね」

 舟唄の「ダンチョネ」を取り入れて歌う中村中の歌は、聞いているだけで、息ができないような切迫感がある。

 この日は、たびたび昭和を思い出した。かつての渋谷ジャンジャンで目の当たりにした美輪明宏。内藤やすこが歌った限りなく演歌に近い、歌謡曲...。

 2月の追加公演は、あっという間に完売。行けなかったけど、想像してる。全部、わからなくてもいいのかもしれない。

 まきちゃんぐのライブは、3回め。グッと来る曲が多くて、しみじみ聴き入った夜。

 

 

 

(敬称略)

2024/01/21 @KIWA TENNOZ

 

【ここからこの日の写真たち】f:id:megmikke:20240218231554j:image
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【近況】これからのブログについて

 

 今年のテーマは(もう2月だけど) 新規開拓。新しいコトをやってみようと思っている。

 食べたもの、行った場所などは、半年ちょっと前からGoogleマップにコメントしてて、案外、これが脳活になっている気がする。

 

Google マップ

 

 Googleマップは自由度が高い感触。コメントしてもしなくてもいいし、写真を載せても載せなくてもいい。コメントも写真も載せず、評価だけしてたり、いろんな使い方をしている人がいる。

 200文字以上コメントを書くと「詳細なコメント」とGoogleさんから評価され、付与されるポイントも増える。200字で詳細なんだよね、今どきは。

 ま、仕組みはとても複雑だけど、Googleマップにコメントすることが、最近、おもしろいと思っている。理由は3つ。

 まず1つめ。自分の備忘録として書くだけじゃなくて、「読む側に役立つことを意識して書く」という視点が新鮮。今まで基本的に備忘録として書いてきたので、今までとは違うことを想像しながら書くのは興味深い。

 2つめ。AIができないことができるおもしろさ。1年くらい前、AIに「レッチリのライブはどうだった?」と訊いてみたら、「自分はAIなので実際にライブには行けないけれど、レッチリのライブは素晴らしいと聞いています」といった内容が返ってきた。その場所に行って何を感じたかとか、その場所で食べてどう思ったか、っていうことは、AIにはできないんだよね。

 最後、3つめ。案外、手ごたえがあるということ。全然知らない人がリアクションしてくれたり、写真を見てくれたり、コメントを読んでくれたり。その数がブログの比じゃない。先には未知がある気がして、ワクワクする、

 ただ、Googleマップのローカルガイドは、あくまでもボランティア。ここで修行しつつ、同時進行で次を考えています。

 ブログは備忘録、ライブや映画の感想を書く場所として残す予定です。時代がどんどん変わり、タイパが重視される今の世の中。ブログの位置は大きく変わりつつあるもんね。

【ライブ】ハラミちゃん 47都道府県ピアノツアー (中略) 東京FINAL@東京ガーデンシアター 飛び入りしたタケカワユキヒデにびっくり!47か所すべて違うセットリストでまたびっくり!そして涙、涙、涙

 

f:id:megmikke:20240117222056j:image 開演まで ハラミちゃんのMCと、自身で選曲した(と思われる) 曲が流れていた。オザケンの「ぼくらが旅に出る理由」とか、aiko とか。

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f:id:megmikke:20240117222103j:image 今日は47都道府県ピアノツアーの東京FINAL。2023年4月から始まって、9か月以上の旅が (とりあえず) 終わる。いや、まだまだ続いていくんだけど。

 チケットは「一般ハラミ定食券」。というわけで、ガーデンシアターのバルコニー席。改めて、広さと大きさを実感した。

 「銀河鉄道999」をつくったタケカワユキヒデ、ご本人が登場し、作曲秘話を語った。

奈良橋陽子さんの英語詞を待っていたら、そば屋の出前のように『いま、出来上がってきた』とプロデューサーに言われ、3時間で作曲した」

 こうして、名曲が次の世代へと受け継がれていく。

 弾いてほしいリクエストで、引き当てた1曲は吉幾三の「俺ら東京さ行くだ」。ハラミちゃんはこの曲を知らなかったようだが、耳コピで何回か聴いてすぐ弾いた。

「ネコ踏んじゃった」は普通に弾くと37秒かかるそう。でも彼女は15秒で弾くと宣言。2秒以上余った。

 ライブが終わったのは19:00過ぎ。3時間近い熱演。彼女は言っていた。

「終わっちゃう」

「朝まやっていたい」

f:id:megmikke:20240122215520j:image セットリストはライブ会場ごとに変えていたそう。

 彼女のそんな丁寧さに感動した。速いことが評価される昨今。多少、雑でも、速いことが優先される世の中。「1音1音丁寧に」と言い切るなんてすごい。

「会場に来ることが、とっても大変だった人もいるでしょう」との気遣いにも。

 配信ライブもいいけれど、やっぱりリアルな体験は何ものにも代え難い。そしてリアルな体験ができることに、感謝する気持ちになれたことは、コロナ禍がくれたかけがえのないプレゼント。

 熱く語る彼女の言葉ひとつひとつが胸に響き、思わず熱い涙。今でも思い出すと、涙💦

 こんなにたくさんのお花が飾られていた。

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 今度は、東京ではなく小さい会場で観たいと思う。

 

一部敬称略

 

2024/01/13 @東京ガーデンシアター

【ライブ】南佳孝@日本橋三井ホール あの時代のオシャレ極まるメロディラインとハイセンス 昔のことをあれこれ思い出しながら今ライブで反芻するしあわせ

 

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f:id:megmikke:20240119205948j:image 日本橋三井ホールはひさしぶり。相変わらずキレイで、ホテルライクな内装。ギリギリの到着になってしまい、ホワイエから夕暮れの日本橋の街を見下ろすのは、お預け。

 今回はピアノの松本圭司とのデュオ。「松本隆が作詞した曲は除く」という選曲。そんなMCがあった時は「聞いてないよ〜」状態だったけど、後から、彼の昔の曲たちを振り返るいい機会になった。

 彼のアルバムで聞いていたのは "SOUTH OF THE BORDER" (1978) と "MONTAGE" (1980)。

 「国境の南」なんてタイトル、地上の国境がない国に育った身としては、憧れたなぁ。歌詞に出てくる「貿易風」なんて響きも。

 1曲めに入っていた 「夏の女優」。今、聞き直してみると、イントロからいきなりスティールパンが奏でられるハイセンス。ディスコグラフィーを検索してみたら、編曲は坂本龍一だった。

 それにしてもこういうアルバムを1978年にリリースするって、すごいと思う。ラテン・フレーバーも満載で、未知のカリブ海の島々に憧れた。インターネットもYouTubeもなく、今と違って、探さないと情報が集まらなかった時代のこと。

 1980年、郷ひろみが「セクシー・ユー」をリリース、大ヒットしたとき、南佳孝がオリジナルだと教えてくれた友だちの顔が浮かぶ。

 ま、この日、当時、付き合っていた男のコに「この曲いいよ」って勧められた「回転扉」や、「スローなブギにしてくれ」は聴けなかったけど、長い間、忘れていた出来事をいろいろ思い出した。今になって聴くと、歌詞がちょっと前時代的だなって思ったりもするけど、すべてはあの時代の南佳孝がつくりだす世界観。

 彼も、あたしを含めた観客、みんな歳を重ねた。でも今のタイミングで、彼の歌をライブで聴けるって、なんて素晴らしいことなんだろう!こんな曲たちを聴いて過ごした70年代後半〜80年代は、芯として、あたしの中に残っている。

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追記:大阪のラジオ局 FM Cocolo で、彼の番組がオンエアされています。

南 佳孝|DJインデックス|FM COCOLO

 

(敬称略)

 

2024/01/08 @日本橋三井ホール

 

【映画】いますぐ抱きしめたい - ウォン・カーウァイの疾走はこの作品から始まった 1980年代の香港 黒社会に生きる若者たちを描く

 

 ストーリーはこんな感じ。

f:id:megmikke:20240119172920j:image 「WKW ザ・ビギニング」公式サイト

 

 この予告編を見ると、さらに雰囲気がわかるかも。

 【公式】WKWザ・ビギニング『いますぐ抱きしめたい』予告編 - YouTube

 香港の繁華街でのロケ。追いかける、逃げる。根拠はないけど、無許可だと思う。独立系の臨場感。こういう臨場感が、その後の「恋する惑星」や「欲望の翼」につながっていったのかも。今にして思えば、マギー・チャンのちょっとした表情にも「花様年華」につながる、魅力が潜んでいるよう。

 ところで「いますぐ抱きしめたい」というタイトルはロマンチックだけど、昔の日本のやくざ映画みたいな、作品の内容に全然合っていない。ちなみに英語タイトルは "As Tears Go By"。

 ある意味、香港の昭和レトロ。リンリン!と鳴る、手廻しダイヤル式の電話機。かつては普通に各家庭にあったものが、こんなに懐かしいなんて。

 アンディ・ラウは役名もアンディ、マギー・チャンはマギー、ジャッキー・チュンはジャッキー。昔、あったよね、芸名=役名って。そんなレトロさも、新鮮。それにしても、みんな、若いなぁ。「アンディ・ラウ 現在」と、恐る恐る検索してみたら、案外、ジジイになっていない彼の写真が!ま、ジジイになってもカッコいいっていうか。 

 で、何で、当時、この映画を観なかったんだろう? と、考えてみた。アンディ・ラウが整い過ぎていて、好きになれなかったからかな。

 もうすべては昔話。

 香港のネオンは90%がなくなってしまったんだそう。ネオンがない香港に行ってみたい気もするけれど、行かないほうがいい気もする。ゴハンは相変わらずおいしいんだろうなぁ。

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f:id:megmikke:20240119171539j:image 今、この作品を4Kで上映してくれた Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下さんに、大感謝!

 

January 2024@Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下

【ライブ】中山うり@ザムザ阿佐谷 唯一無二の声が中央線的不思議空間に響く年末

 

f:id:megmikke:20240118184816j:image ラピュタは何回か来たことがあったけど、ザムザ阿佐谷は初めて。靴を脱いで入る劇場は斬新。アングラな流れ、中央線沿線っぽいな、と思った。受付で渡されたレジ袋に、靴を入れて中へ。

「椅子席 129」と表示がある。案外、ステージは広くて、今回は6人編成だったけど余裕。

 編成は...。

中山うり
・スチール、アコースティック、エレキなどギター系なんでも
ウッドベース
・静かなドラム
・バイオリン
・チェロ

 とにかく声がすごい。まわりの空気ごと、包みこまれているよう。唯一無二。
 2006年にリリースした「月とラクダの夢を見た」を初めて聞いたときと、なにも変わっていない気がしてしまう。あたしの中ではたくさんのことが変わったけど。

 あれからずっと、彼女は自分のペースで音楽をつくってきたんだな。自分の歌いたい歌をつくる、そんな気概が、静かに、ほんわりと、でも確固たる意志を持って、伝わってくるような気がした。

Camel,under the moonlight / Uri Nakayama "月とラクダの夢を見た" - YouTube

 英語のタイトルは "Camel, under the moonlight" って言うんだ。あぁ、うっとり。

 楽器の音がみんな暖かい。特にスチールギターがよかったなぁ。マヒナスターズを思い出したりして。「メレンゲ」「南国タクシー」が、特に印象的。

 ずーっと聴いていたい 包みこまれていたい。

 彼女が視線を投げる方向にあたしがいたらしく、バチバチと目があった(気がした)。そんなこともあって、まるでお宅に招かれて演奏を聴いているみたい。思い込みの親近感が生成された。

 そういえばMCで、アキ・カウリスマキの映画を2本観た、っていう話をしてた。出演者が違うだけで、2本とも同じストーリーでビックリしたとか。

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 今年(2024) のライブ始めは、重要文化財 京都文化博物館。いつか行きたいなぁ。

 

2023/12/29@ザムザ阿佐谷

【ライブ】yama Christmas Special Live 2023 どこか昭和感が漂う令和のyama 季節柄 こんな曲までカバーしてくれて大感動

 

f:id:megmikke:20240118004241j:image 前回、EX THEATER ROPPONGI は、座席エリアで3回くらい申し込んでみたけど、全部ハズレ。彼女(性別も公表していないそうだけど、女性的な印象だったので) の歌声は、どこか懐かしく、大人にも響くんだろうな...と思いつつ、今回、LINE CUBE SHIBUYA を申し込んだら、あっさり当選。

 顔出ししていないので、そんなに前じゃなくてもいいや...と思ったら、案外、前の方でよく見えた。

 最近、「往年の」的アーチストのライブが多かったので、若いミュージシャンは新鮮。観客もフレッシュ。開幕するとすぐに立ち上がって、ノリノリだ。若さはそれだけで刺激的。

2020年、「春を告げる」を初めて聞いた時は、衝撃を受けた。声、歌詞がつくる物語と世界観、想像する景色、初めて聞くのに懐かしいメロディ、自然に身に纏った昭和感などなど。特に歌い出しの声は、耳について離れない。

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f:id:megmikke:20240118151151j:image 今回は「春を告げる」と、これまた昭和感溢れるVaundy作「くびったけ」を生で聞ければそれでいい、そんな風に考えていたけど、さらに先があり、山下達郎の「クリスマス・イブ」まで歌ってくれた。

 彼女のバックグラウンドはわからないけれど、今の20代は、親の青春時代が80's音楽とともにあり、子供世代も80's音楽を聞いて育ったケースも多いみたいで、音楽的な意味ではジェネレーション・ギャップが狭くなっているような気がする。だから「クリスマス・イブ」は、若い世代にもすんなり受け入れられているんじゃないか...と、考えたりする。

 基本的なプロフィールが非公表。歌っている声を聞くと女性だけど、喋っている声は、確かにボーイッシュ。東京以外の出身であることはわかっているけど、どこの出身かはわからない。

 最初はフシギだったけど、プロフィールがわからないのも、ありなんじゃないかと思うようになった。

 そういえば昔、とあるデパートの広告に「不思議、大好き」というコピーが使われていた。いくつになっても、不思議をおもしろがっていきたいと思ったりした。

 

2023/12/21 @LINE CUBE SHIBUYA