【散歩】さよなら赤坂東急 解体前になんとか間に合い お別れしてきた

 

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f:id:megmikke:20240220163914j:image東急ホテルズ、23年に都内2店閉業 赤坂の大型ホテルも - 日本経済新聞

 この記事を読んでから、ずっと行ってみようと思っていた赤坂東急(本名:赤坂エクセルホテル東急) 。なんとか解体前の勇姿に会えた。

f:id:megmikke:20240221180100j:image その前に。「ベルビー」という名前が残っていることに感動。ロゴも同じ。
f:id:megmikke:20240221180049j:image すでに解体作業が始まっていたが、なんとか間に合った。
f:id:megmikke:20240221180056j:image 昔々、誰かと泊まったような気もするし、泊まらなかった気もする。時間が経つって、そういうこと。
f:id:megmikke:20240221180053j:image 赤坂東急と繋がった歩道橋も閉鎖され、もう昇れなくなっていた。歩道橋も時代に飲み込まれた。
f:id:megmikke:20240221180045j:image またひとつ昭和な風景がなくなっていく。
f:id:megmikke:20240221180106j:image 駅を出たところの風景は変わらず。曇りだったせいもあるかもしれないけど、麻布台ヒルズとか、新しい施設がどんどんオープンするこの頃、輝いていた赤坂見附がレトロな街になりつつある気がした。

【備忘録】【ヒミツ】坂本図書へ行ってきた

 坂本図書入口ドアの写真を、スマホで撮っていた人がいた。やっぱり、こういう世の中になってくると、写真に残さないと行った気がしなくなっちゃうのかもしれない。

 あたしも撮りたかったけど、心を鬼にして(大げさ?!) 撮らなかった。写真はないけど、外の風景、中の風景、ちゃんと脳内に刻み込まれている。昔話をすると、昔は写真なんて旅行とか、結婚式とか、特別な時しか撮らなかった。それでも日常のコトは、ちゃんと覚えてる。ま、若かったからかもしれないけど。

 で、坂本図書。去年はなかなか予約が取れなかったけど、今は落ち着いたよう。今、予約サイトを見たら、今月(2024年3月) もちらほら空いていた。

 場所も雰囲気も想像とは違っていた。180分3,300円 ワンドリンク制はちょいと高めだけど、今までに体験したことがない時間だった。読書家ではないけれど、坂本龍一の蔵書に囲まれた空間で過ごすのは、時空を超えて旅行しているみたい。ウチにある本と同じ本を見つけた時は、トキめいたなぁ。

 

 「自分がいなくなった後の世界」のことを考え、残された時間を生き、行動するって発想。大切なことを教えてもらった。『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』も読まなくちゃ。

 

読みながら涙💦涙💦  坂本龍一さんは師匠 「非戦」へ小さい声でも 吉永小百合さんの覚悟:朝日新聞デジタル (有料記事)

 

 

 

【ライブ】鮎川さんに教わった歌 〜Songs Ayukawa Makoto Taught Us〜 厳選24曲スピン、追悼一周忌オフ会 山名昇 @ミュージック&カフェバー クアトロラボ

 

 渋谷FMで13年間、鮎川誠さん、シーナさんと番組を担当、公私共にたくさん交流があった山名昇さんが「鮎川さんに教わった歌」をレコードでかけるイベント。かぶりつきの?!カウンターで話を聞かせてもらった。

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Nitty Gritty Dirt Band の "Mr. Bojangles"。昔、鮎川さんが出演していたコマーシャルのBGMだった曲。という話を聞いてもピンと来ない。YouTubeにあるという話だったので、軽い気持ちで見てみたら、感慨。昔のコマーシャルはいいなぁ。イメージ先行なんだよね。日本の会社のウィスキーのコマーシャルで、なぜアメリカンな家? 部屋? ミスター・ボージャングルズ? そんなことはどうでもいい。そういう時代だったんだから(と、あたしは思う)。

鮎川誠 CM サントリー 角瓶 TV - YouTube

 

Jane Aire & the Belvederes / When I Was Young っていう曲、知らなかったけどカッコいい。って、この日かかったのは知らない曲がほとんど。ちょっとビートが速くなったり遅くなったりするような気もするけど、そんなことは関係ない。ロックなんだから。

Jane Aire & The Belvederes - When I Was Young - YouTube


 鮎川さんとシーナさんが、Route66を走り、アメリカをクルマで旅したというエピソードも。こんな曲がカーラジオから流れていたんだろうか。

Madison Blues - YouTube

 

鮎川さんはジョニー・ウィンターの「しつこいギターソロが最高」と言っていたそう。

 

 ちょいと書かないほうがいいような昭和の香りも交えつつ、鮎川さんが追求し続けた音のルーツがわかったような気がした夜。そういえば、Yoko Ono の "Kiss Kiss Kiss" がかかった。あの時代は、こういう曲が許されたんだよね。

Kiss Kiss Kiss - Yoko Ono - 1980 - YouTube

 

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 キャンセルになってしまった、去年1月の鮎川さん@京都 磔磔での配信ライブ。チケット、買ってたんだよなぁ。実現していたら、どんなライブになっただろう。

 

 

 

2024/02/02 @quattro labo, Shibuya Tokyo

【ライブ】中尾ミエ 77th birthday live : No Time At All 〜人生もっともっと楽しまなくちゃ〜 歌ももちろん 人間味溢れる言葉の数々が印象的

 

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f:id:megmikke:20240221163733j:image 「いつしかヒット曲も途絶え、そうこうしているうちにトーク番組の話が来た。『ミエと良子のおしゃべり泥棒』。ババアになってきたら、年寄り劇のプロデュースをやって...」

 ちょっとダルそうに話す中尾ミエは、例えようもなくカッコいい。大好きなんだよね、こういう生き方。生き抜く意欲をジョークのベールにさらっと包んでいる感じ。

 そのミュージカル「ザ・デイサービス・ショウ」の出演者たちが、続々登場。まずは、モト冬樹。往年の「渡辺プロ」メドレーをデュエット。

 彼女は30年間ナベプロにいて、独立して30年。最近、またナベプロに戻ったそう。ちなみに現在の社名は、株式会社ワタナベエンターテインメント

 当時はナベプロの黄金時代だったが、所属していたタレントたち、ドリフ、クレイジーキャッツ梓みちよなど、次々と鬼籍に入ってしまった。

 ちょっと湿っぽくなったところで、尾藤イサオ正司花江、光枝明彦らが舞台に上がった。花江師匠はパワー炸裂だし、光枝明彦は飄々とし過ぎかもしれないし、そして尾藤イサオはロカビリーで、大爆発した。

 「弟のようにかわいがってもらった...(間) エルビス・プレスリーの...」(爆笑) と前置きして、プレスリーのカバー曲を歌った。もう身に染み込みまくってて、若い時に身につけたものって、いくつになっても再現できるんだなぁ。

 そういえば彼、「1986」と大きく書かれたコシノミチコのスウェットシャツを着てた。もう懐かしくて、懐かしくて。

 話は主役に戻って。心底聞けてよかったのが『片想い』。昔々、ヤマハ合歓の郷で開催していた音楽祭で聞いて大好きになり、奪い取った(笑) とご本人は言っていた。

 ま、実際は、埋もれてしまうのは惜しいほどいい曲なので、同じ事務所だった中尾ミエがカバーしたということらしい。

 毒舌に包んだ人間味があるんだよね。ご本人は「生き残る秘訣」って言うかもしれないけど。

 「残された時間を楽しもう!」というメッセージが、ヒシヒシと伝わってきた。

 泣いても笑っても、満足しててもしてなくても、しあわせでもそうでなくても。わかっちゃいるけど、案外、楽しく生きるのはむずかしいのかも。

 ゲストが盛り上がると...。

「誰のショーだかわからない」

 高齢のゲストたちにボヤくと...。

「ほっといたら、ずっと喋ってる」

 好かれる毒舌、なんて魅力的なんだろう!

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 ちなみに「ミエと良子のおしゃべり泥棒」は、YouTubeにアップされていた。武田鉄矢吉田拓郎がゲストで、タバコを吸いながらトークしたりして、隔世の感。ドラマの「不適切にもほどがある」を地でいってる。世代的には、こういうのを見ると、なんか落ち着くんだよね。

ミエと良子のおしゃべり泥棒 吉田拓郎/武田鉄矢 - YouTube

 

(敬称略)

 

2024/02/9 @有楽町 I'M A SHOW

【映画】『キャロル・キング ホーム・アゲイン ライブ・イン・セントラルパーク』1973年に行われたフリーライブが半世紀の時を経て蘇る感動

 

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f:id:megmikke:20240220215947j:image キャロル・キング ホーム・アゲイン ライブ・イン・セントラルパーク

 前半はピアノの弾き語り、後半はバンド編成。初々しくすら思えてしまうほどのキャロル・キングが、スクリーンを通して体験できる。思わず拍手しそうになるくらいの臨場感。

 ラジオ関東(現:ラジオ日本)の「全米トップ40」を聞いていた世代。1973年のキャロル・キングはリアタイで知っているけれど、このライブ映画を観ていて「なるほど〜」と思ったのは、彼女の変化。

 『つづれおり』(Tapestry) で一世を風靡し、この映画のライブが行われたすぐ後にリリースした『ファンタジー』というアルバムからの曲が、たくさん歌われている。"Corazón" というスペイン語の曲を筆頭に、変化球というか、キャロル・キングのイメージとはちょっと違う曲たち。

 それはもしかすると、彼女の新境地だったのかもしれない。当時、どこかで感じていた違和感みたいなものは、キャロル・キング的ではない作品への想いだったのかも。そんなことを半世紀も経ってから思ったりした。

 この作品の公式サイトにはセットリストもある。"It's Too Late" や "You've Got A Friend" は載っているけど、もしかすると聴きたい曲はリストにないかもしれない。それにしたって、これは歴史的で伝説的なライブ。どうして半世紀も経ってから公開されるのかは謎だけど。

 ま、『サマー・オブ・ソウル』も公開は2021年だったし、あの時代を追体験できるのは、素晴らしいこと。外国人ミュージシャンの来日は、レアだったあの頃。

 

 2000年代に入ってから、キャロル・キングは3回も来日していたことを、検索で知った。行きたいと思ったら、その時に行かなくちゃね。コロナ禍が終わり、たくさんの来日公演がある2024年だからこそ。

 

2024年2月 @下高井戸シネマ

 

 

【映画】『エドワード・ヤンの恋愛時代』〜見逃していた伝説の作品が4Kになって帰ってきた@下高井戸シネマ

 

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f:id:megmikke:20240220163330j:image 下高井戸シネマは、かつて下高井戸東映だった。「電車に乗らなくても映画が観たい、なくさないで!」の声が上がり、現在に至っているとか。
f:id:megmikke:20240220163324j:image 入口近くに、コロナ禍の山田洋次監督のメッセージが置かれていた。元スタッフさんがオープンした「海猫珈琲店」にも行ってみたい。
f:id:megmikke:20240220163333j:image こういうラインナップのプログラムを組むのは、すっごく大変なことだと思う。ほとばしる情熱を感じる。下高井戸シネマ、陰ながら応援してます。

f:id:megmikke:20240220183138j:image 鈴木清順の『ツィゴイネルワイゼン』スクリーンでまた観たかった。また今度だにゃ。
f:id:megmikke:20240220163337j:image そして『エドワード・ヤンの恋愛時代 4K』

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f:id:megmikke:20240220164231j:image フライヤーはこんな感じ。

f:id:megmikke:20240220180149p:image 物語はこんな感じ。映画『エドワード・ヤンの恋愛時代』4Kレストア版公式サイト

 

やっとここから作品の話なんだけど、正直言って、あんまりピンと来なかった。世代的にはかなり近いんだけど、ストーリーが比較的複雑。日光が少ないタイプの映画という印象。

 モーリー役の女優さんは、蓮舫みたいだった。90年代前半のファッション、アクセサリーも含めて本当に懐かしい。当時、勤務していた会社の同僚を思い出したりした。視線ひとつとっても、時代ってあるんだなぁ、と実感。

 以上でした🤗

 

2024年1月 @下高井戸シネマ

【ライブ】中村中/まきちゃんぐ LIVE TOUR「そこに吹く風 追い風」鬼気迫る歌唱 こんなすごいパフォーマンスが天王洲のライブハウスで行われている

 

【テキストの後にこの日撮った写真があります】

 

 ウチに帰ってシャワーを浴びてたら、ふと思い出した。幼稚園に通ってたころ、祖母の家でテレビを見てたとき、美輪明宏が「よいとまけの歌」を歌ってた。鬼気迫るものがあって、もう釘づけ。家に帰る電車の中で、美輪明宏に追いかけられそうな妄想にとらわれたことを。

 さて、この日のライブは「カントリー・ロード」から始まった。バッチリハモられた時には、どうなることかと思ったけど、歌詞は見事な労働歌になっていた。ちなみに最後の締めもカントリー・ロード

 デビュー曲を交換して歌うコーナー。まきちゃんぐの「ハニー」を歌う中村中は、鬼気迫る熱唱。マイクのコードが抜けたくらい。

 こんな揺さぶりは、配信ライブでは味わえない。

同じ月を見ている」も、迫ってきたなぁ。

 中村中まきちゃんぐの「シャドウ」を聴いて大感動。X(旧Twitter)でつぶやいたことが、ふたりでのライブのキッカケだったとか。

 中村中八代亜紀のアルバム「哀歌」で「命のブルース」という曲を提供したそう。

「貧困と労働の歌になってしまいました」

 八代亜紀は、言ったそうだ。

「120%暗い歌をかいてほしい。あたしが歌うと、20%くらい明るくなってしまう。100%暗い歌にするには、120%暗くないとね」

 舟唄の「ダンチョネ」を取り入れて歌う中村中の歌は、聞いているだけで、息ができないような切迫感がある。

 この日は、たびたび昭和を思い出した。かつての渋谷ジャンジャンで目の当たりにした美輪明宏。内藤やすこが歌った限りなく演歌に近い、歌謡曲...。

 2月の追加公演は、あっという間に完売。行けなかったけど、想像してる。全部、わからなくてもいいのかもしれない。

 まきちゃんぐのライブは、3回め。グッと来る曲が多くて、しみじみ聴き入った夜。

 

 

 

(敬称略)

2024/01/21 @KIWA TENNOZ

 

【ここからこの日の写真たち】f:id:megmikke:20240218231554j:image
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【近況】これからのブログについて

 

 今年のテーマは(もう2月だけど) 新規開拓。新しいコトをやってみようと思っている。

 食べたもの、行った場所などは、半年ちょっと前からGoogleマップにコメントしてて、案外、これが脳活になっている気がする。

 

Google マップ

 

 Googleマップは自由度が高い感触。コメントしてもしなくてもいいし、写真を載せても載せなくてもいい。コメントも写真も載せず、評価だけしてたり、いろんな使い方をしている人がいる。

 200文字以上コメントを書くと「詳細なコメント」とGoogleさんから評価され、付与されるポイントも増える。200字で詳細なんだよね、今どきは。

 ま、仕組みはとても複雑だけど、Googleマップにコメントすることが、最近、おもしろいと思っている。理由は3つ。

 まず1つめ。自分の備忘録として書くだけじゃなくて、「読む側に役立つことを意識して書く」という視点が新鮮。今まで基本的に備忘録として書いてきたので、今までとは違うことを想像しながら書くのは興味深い。

 2つめ。AIができないことができるおもしろさ。1年くらい前、AIに「レッチリのライブはどうだった?」と訊いてみたら、「自分はAIなので実際にライブには行けないけれど、レッチリのライブは素晴らしいと聞いています」といった内容が返ってきた。その場所に行って何を感じたかとか、その場所で食べてどう思ったか、っていうことは、AIにはできないんだよね。

 最後、3つめ。案外、手ごたえがあるということ。全然知らない人がリアクションしてくれたり、写真を見てくれたり、コメントを読んでくれたり。その数がブログの比じゃない。先には未知がある気がして、ワクワクする、

 ただ、Googleマップのローカルガイドは、あくまでもボランティア。ここで修行しつつ、同時進行で次を考えています。

 ブログは備忘録、ライブや映画の感想を書く場所として残す予定です。時代がどんどん変わり、タイパが重視される今の世の中。ブログの位置は大きく変わりつつあるもんね。

【ライブ】ハラミちゃん 47都道府県ピアノツアー (中略) 東京FINAL@東京ガーデンシアター 飛び入りしたタケカワユキヒデにびっくり!47か所すべて違うセットリストでまたびっくり!そして涙、涙、涙

 

f:id:megmikke:20240117222056j:image 開演まで ハラミちゃんのMCと、自身で選曲した(と思われる) 曲が流れていた。オザケンの「ぼくらが旅に出る理由」とか、aiko とか。

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f:id:megmikke:20240117222103j:image 今日は47都道府県ピアノツアーの東京FINAL。2023年4月から始まって、9か月以上の旅が (とりあえず) 終わる。いや、まだまだ続いていくんだけど。

 チケットは「一般ハラミ定食券」。というわけで、ガーデンシアターのバルコニー席。改めて、広さと大きさを実感した。

 「銀河鉄道999」をつくったタケカワユキヒデ、ご本人が登場し、作曲秘話を語った。

奈良橋陽子さんの英語詞を待っていたら、そば屋の出前のように『いま、出来上がってきた』とプロデューサーに言われ、3時間で作曲した」

 こうして、名曲が次の世代へと受け継がれていく。

 弾いてほしいリクエストで、引き当てた1曲は吉幾三の「俺ら東京さ行くだ」。ハラミちゃんはこの曲を知らなかったようだが、耳コピで何回か聴いてすぐ弾いた。

「ネコ踏んじゃった」は普通に弾くと37秒かかるそう。でも彼女は15秒で弾くと宣言。2秒以上余った。

 ライブが終わったのは19:00過ぎ。3時間近い熱演。彼女は言っていた。

「終わっちゃう」

「朝まやっていたい」

f:id:megmikke:20240122215520j:image セットリストはライブ会場ごとに変えていたそう。

 彼女のそんな丁寧さに感動した。速いことが評価される昨今。多少、雑でも、速いことが優先される世の中。「1音1音丁寧に」と言い切るなんてすごい。

「会場に来ることが、とっても大変だった人もいるでしょう」との気遣いにも。

 配信ライブもいいけれど、やっぱりリアルな体験は何ものにも代え難い。そしてリアルな体験ができることに、感謝する気持ちになれたことは、コロナ禍がくれたかけがえのないプレゼント。

 熱く語る彼女の言葉ひとつひとつが胸に響き、思わず熱い涙。今でも思い出すと、涙💦

 こんなにたくさんのお花が飾られていた。

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 今度は、東京ではなく小さい会場で観たいと思う。

 

一部敬称略

 

2024/01/13 @東京ガーデンシアター

【ライブ】南佳孝@日本橋三井ホール あの時代のオシャレ極まるメロディラインとハイセンス 昔のことをあれこれ思い出しながら今ライブで反芻するしあわせ

 

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f:id:megmikke:20240119205948j:image 日本橋三井ホールはひさしぶり。相変わらずキレイで、ホテルライクな内装。ギリギリの到着になってしまい、ホワイエから夕暮れの日本橋の街を見下ろすのは、お預け。

 今回はピアノの松本圭司とのデュオ。「松本隆が作詞した曲は除く」という選曲。そんなMCがあった時は「聞いてないよ〜」状態だったけど、後から、彼の昔の曲たちを振り返るいい機会になった。

 彼のアルバムで聞いていたのは "SOUTH OF THE BORDER" (1978) と "MONTAGE" (1980)。

 「国境の南」なんてタイトル、地上の国境がない国に育った身としては、憧れたなぁ。歌詞に出てくる「貿易風」なんて響きも。

 1曲めに入っていた 「夏の女優」。今、聞き直してみると、イントロからいきなりスティールパンが奏でられるハイセンス。ディスコグラフィーを検索してみたら、編曲は坂本龍一だった。

 それにしてもこういうアルバムを1978年にリリースするって、すごいと思う。ラテン・フレーバーも満載で、未知のカリブ海の島々に憧れた。インターネットもYouTubeもなく、今と違って、探さないと情報が集まらなかった時代のこと。

 1980年、郷ひろみが「セクシー・ユー」をリリース、大ヒットしたとき、南佳孝がオリジナルだと教えてくれた友だちの顔が浮かぶ。

 ま、この日、当時、付き合っていた男のコに「この曲いいよ」って勧められた「回転扉」や、「スローなブギにしてくれ」は聴けなかったけど、長い間、忘れていた出来事をいろいろ思い出した。今になって聴くと、歌詞がちょっと前時代的だなって思ったりもするけど、すべてはあの時代の南佳孝がつくりだす世界観。

 彼も、あたしを含めた観客、みんな歳を重ねた。でも今のタイミングで、彼の歌をライブで聴けるって、なんて素晴らしいことなんだろう!こんな曲たちを聴いて過ごした70年代後半〜80年代は、芯として、あたしの中に残っている。

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追記:大阪のラジオ局 FM Cocolo で、彼の番組がオンエアされています。

南 佳孝|DJインデックス|FM COCOLO

 

(敬称略)

 

2024/01/08 @日本橋三井ホール