映画など
本土復帰直前の沖縄を舞台に繰り広げられる群像劇。念願の本土復帰を果たす当時の沖縄は、今の沖縄のイメージとは全然違う。 1972年の作品だからか、言葉遣い、仕草、表情、とりわけファションなど、ありとあらゆるものが古びているように感じられる。 ただ…
この作品を観た8月は、本当に暑かった。暑い中、銀座の秘境みたいな、首都高の高架下のビルの地下にある、でもこじんまりしていてキレイな「TCC試写室」を初めて訪れた。 桐島聡を題材にした、こちらは足立正生監督作品。監督はかつて「日本赤軍」に身を投じ…
1972年。あさま山荘事件が起こり、学生運動が完全に終わり、時代は空虚な空気に包まれていた...と、あの時代を知っている人が回想するのを聞いたことがある。 残念ながら、あたしは時代の空気を感じられるほど大人じゃなかった。テレビドラマ、『前略おふく…
1980年代前半に初めて「ザ・スズナリ」に来た時と、印象がほぼ同じだったのが不思議。とてもひなびていて、深夜に一人ではいられない、暑い夏にピッタリの雰囲気。 今のところ、再開発からも免れ、一帯はあの頃のまま。なんだか時間が止まっているみたい。 …
【上映情報】下高井戸シネマ 2025/04/19 - 25 詳しいことは下高井戸シネマのウェブサイトをご覧ください。トップ | 下高井戸シネマ 外国人の視点で描かれた、フランス語の映画なのに、懐かしさを感じたのはなぜだろう? ホテルだとしたら、建て替え前のホテ…
オフィシャルサイトのイントロダクションは、こんな一文からはじまる。 これほど【あらすじ】を書くのが難しい映画があっただろうか? hanataba-project.com この映画を観てから、もう24時間以上経っているが、強い衝撃が残っている。昔のことではなく、今の…
効果音や音楽はあるけど、セリフはない。アニメの表情だけで、思わず涙 あたしにも描けそうな(描けないけど) シンプルなアニメなのに。 80年代のニューヨークが舞台。懐かしいなぁ、行ったなぁ。チャカ・カーンの "I Feel For You" が流行っていた頃。 コニ…
戦争中は従軍記者として活躍。太鼓を叩き、笛を吹くように戦意を煽った(ように見えたかもしれない)彼女。戦後は一変、反戦小説をたくさん書いた作家・林芙美子がモデル。 林芙美子の生涯はたった47年。晩年の感覚が今とは全然違う。「緩慢な自殺」と言われる…
「親ガチャ」が転じて、国ガチャ、時代ガチャになった。たまたま日本に生まれ、平和な時代に育ち、いろんなことができる。この映画を観て 今のあたしに何が不足しているんだろう?と、考えてしまう。 観るかどうか迷っている人には、ぜひ勧めたい。でも今の…
昔ながらの理髪店を営む女性店主。3人の子供はすでに独立、今どきの生活を送っているが、母は「いつもどおり」が好き。ある日、離れた町から通ってくれていた常連客の「先生」が病の床に伏したことを知り、店に「本日公休」の札を下げ、出張散髪に向かうのだ…
『とりつくしま』を観てきた。 予想以上に泣けて、号泣しそうになった。声を出さないように必死でこらえて、せめぎ合うのはひさしぶり。でもいい涙なんだよね。人生を大切にしようと、改めて思う。この映画、広がってほしいな。 www.youtube.com 観終わって…
オフィシャルサイトの紹介文は、こんな感じ。 「最愛の父の誕生日パーティ。7歳の少女が"別れ"を知るまでの、かけがえのない[1日]を描く感動作」 結末はある程度予測がつく。その結末に向かって、あたかもスクリーンに飛び込んだように、登場人物たちとそ…
作家・佐藤愛子のベストセラーエッセイ集『九十歳。何がめでたい』を実写映画化した作品。 タイトル見たり、思い出したりするだけでも、思わずニンマリしてしまう。この映画を観てよかった!と思ったのは、ニンマリのツボを得た気がするから。 そう、廊下...…
人を笑わせるって、すごく大変なこと。なのに渡辺えりは、ポスターを見るだけで、ステージに登場するだけで、思わず笑ってしまう。幸せな気持ちにさせてくれる。生で観られてよかった。上から目線な言い方かもしれないけど、うまい。演技力がすごい。 快進撃…
キャロル・キング ホーム・アゲイン ライブ・イン・セントラルパーク 前半はピアノの弾き語り、後半はバンド編成。初々しくすら思えてしまうほどのキャロル・キングが、スクリーンを通して体験できる。思わず拍手しそうになるくらいの臨場感。 ラジオ関東(現…
下高井戸シネマは、かつて下高井戸東映だった。「電車に乗らなくても映画が観たい、なくさないで!」の声が上がり、現在に至っているとか。 入口近くに、コロナ禍の山田洋次監督のメッセージが置かれていた。元スタッフさんがオープンした「海猫珈琲店」にも…
ストーリーはこんな感じ。 「WKW ザ・ビギニング」公式サイト この予告編を見ると、さらに雰囲気がわかるかも。 【公式】WKWザ・ビギニング『いますぐ抱きしめたい』予告編 - YouTube 香港の繁華街でのロケ。追いかける、逃げる。根拠はないけど、無許可だと…
映画『私がやりました』公式サイト かつての大女優役は、イザベル・ユペール。実際は、フランスの国民的大女優。下記のリンクで、彼女のカッコよさがわかります。 69歳のイザベル・ユペール。 自然な美しさを貫く、パリジェンヌビューティーをプレイバック。…
映画『ぼくは君たちを憎まないことにした』公式サイト 【予告編】11.10公開『ぼくは君たちを憎まないことにした』本予告 - YouTube 僕と息子が 幸せで自由な人生を送ることで 君たちは恥じ入るだろう 君たちの負けだ 人生は続く 君たちに憎しみを贈らない こ…
(この映画を観たのは 2023年3月です) 映画『すべてうまくいきますように』公式サイト 順調に回復しているのに、安楽死を望む心情が、理解できなかった。 もしかすると、今までと同じように「健康」じゃない自分でいたくないのかもしれないし、また発作が起き…
詳しくは右の→リンクから 映画『ダンサー イン Paris』公式サイト Bunkamuraの作品紹介ページ ダンサー イン Paris | Bunkamura セドリック・クラピッシュ監督には、特別な思い入れがある。昔々、ヨーロッパを旅行中、パリで夜行列車の出発まで時間があった…
続きは右の→リンクから 映画『午前4時にパリの夜は明ける』公式サイト 不思議なのは、この作品の舞台が1980年代で、1980年代に活躍したシャルロット・ゲンズブールとエマニュエル・べアールが、劇中で輝きを放ちまくっていること。 もちろん、2人とも、ずい…
この作品は狙って観たのではなくて、たまたま空いてた日程にはまったから。そして素晴らしい映画体験が待っていた。 若くして医者に嫁いだお母さんのパワーがすごい。ほとんど子供なのに花嫁になり、イランからアメリカへ。ほどなくイスラム革命が起き、帰国…
ラブゴーゴー : 作品情報 - 映画.com この作品が製作されたのは1997年。世紀末感がなんだか妙に懐かしい。遠い過去になったポケベルなどの道具、声しか知らない異性にドキドキする感覚、そしてクール風景。舞台は台北だけど、東京でも、似たような空気が漂っ…
K'sシネマで台湾映画の特集をやっていて、見逃していた『熱帯魚』が日本最終上映。というわけで、行ってきた。 あらすじはこんな感じ。 熱帯魚 : 作品情報 - 映画.com 1990年代の台湾が舞台。ノスタルジックで、昭和40〜50年代の日本の雰囲気に満ちている。 …
マギー・チャン レトロスペクティブ | Bunkamura 2004年の作品、日本公開は2009年。マギー・チャンが「かつて女優だった」存在になってから、長い年月が過ぎた。彼女がなぜ女優という職業から遠く離れてしまったのか、彼女の「最新作」を観ても、結局ナゾは…
(ネタバレあり) マギー・チャン レトロスペクティブ | Bunkamura マギー・チャンの顔立ちそのものは、そんなに鼻が高いわけでもなく、パーツが大きいわけでもなく、決して派手じゃないんだけど、凛とした佇まい、そして食べ進む姿の力強さが、誰とも比較でき…
「ル・シネマ」が「ル・シネマ 渋谷宮下」となって移転。そのオープニング上映は「マギー・チャン レトロスペクティブ」だった。 マギー・チャンのすべてを知っているような気になっていたけれど、案外、観てない作品が多いことに気づいたりして、いい機会な…
映画『コンペティション』公式サイト3/17(金)ロードショー 1980年代のペネロペとバンデラスを知っていると、年齢を重ねて落ち着いてなんか欲しくないと心から願う。この映画では、そんな希望が見事に叶い、ペネロペは自らの主張を1ミクロンも曲げない突き…
映画祭で上映された作品は、一般公開に至らないことも多いので、見逃したらそれっきり、ということがよくある。 コロナ禍真っ盛りの2021年、この作品が東京国際映画祭のグランプリを受賞したというニュースを聞いて、観たい!と思ったが、時すでに遅し。地味…