【映画】いますぐ抱きしめたい - ウォン・カーウァイの疾走はこの作品から始まった 1980年代の香港 黒社会に生きる若者たちを描く

 

 ストーリーはこんな感じ。

f:id:megmikke:20240119172920j:image 「WKW ザ・ビギニング」公式サイト

 

 この予告編を見ると、さらに雰囲気がわかるかも。

 【公式】WKWザ・ビギニング『いますぐ抱きしめたい』予告編 - YouTube

 香港の繁華街でのロケ。追いかける、逃げる。根拠はないけど、無許可だと思う。独立系の臨場感。こういう臨場感が、その後の「恋する惑星」や「欲望の翼」につながっていったのかも。今にして思えば、マギー・チャンのちょっとした表情にも「花様年華」につながる、魅力が潜んでいるよう。

 ところで「いますぐ抱きしめたい」というタイトルはロマンチックだけど、昔の日本のやくざ映画みたいな、作品の内容に全然合っていない。ちなみに英語タイトルは "As Tears Go By"。

 ある意味、香港の昭和レトロ。リンリン!と鳴る、手廻しダイヤル式の電話機。かつては普通に各家庭にあったものが、こんなに懐かしいなんて。

 アンディ・ラウは役名もアンディ、マギー・チャンはマギー、ジャッキー・チュンはジャッキー。昔、あったよね、芸名=役名って。そんなレトロさも、新鮮。それにしても、みんな、若いなぁ。「アンディ・ラウ 現在」と、恐る恐る検索してみたら、案外、ジジイになっていない彼の写真が!ま、ジジイになってもカッコいいっていうか。 

 で、何で、当時、この映画を観なかったんだろう? と、考えてみた。アンディ・ラウが整い過ぎていて、好きになれなかったからかな。

 もうすべては昔話。

 香港のネオンは90%がなくなってしまったんだそう。ネオンがない香港に行ってみたい気もするけれど、行かないほうがいい気もする。ゴハンは相変わらずおいしいんだろうなぁ。

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f:id:megmikke:20240119171539j:image 今、この作品を4Kで上映してくれた Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下さんに、大感謝!

 

January 2024@Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下