【ライブ】南佳孝@日本橋三井ホール あの時代のオシャレ極まるメロディラインとハイセンス 昔のことをあれこれ思い出しながら今ライブで反芻するしあわせ

 

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f:id:megmikke:20240119205948j:image 日本橋三井ホールはひさしぶり。相変わらずキレイで、ホテルライクな内装。ギリギリの到着になってしまい、ホワイエから夕暮れの日本橋の街を見下ろすのは、お預け。

 今回はピアノの松本圭司とのデュオ。「松本隆が作詞した曲は除く」という選曲。そんなMCがあった時は「聞いてないよ〜」状態だったけど、後から、彼の昔の曲たちを振り返るいい機会になった。

 彼のアルバムで聞いていたのは "SOUTH OF THE BORDER" (1978) と "MONTAGE" (1980)。

 「国境の南」なんてタイトル、地上の国境がない国に育った身としては、憧れたなぁ。歌詞に出てくる「貿易風」なんて響きも。

 1曲めに入っていた 「夏の女優」。今、聞き直してみると、イントロからいきなりスティールパンが奏でられるハイセンス。ディスコグラフィーを検索してみたら、編曲は坂本龍一だった。

 それにしてもこういうアルバムを1978年にリリースするって、すごいと思う。ラテン・フレーバーも満載で、未知のカリブ海の島々に憧れた。インターネットもYouTubeもなく、今と違って、探さないと情報が集まらなかった時代のこと。

 1980年、郷ひろみが「セクシー・ユー」をリリース、大ヒットしたとき、南佳孝がオリジナルだと教えてくれた友だちの顔が浮かぶ。

 ま、この日、当時、付き合っていた男のコに「この曲いいよ」って勧められた「回転扉」や、「スローなブギにしてくれ」は聴けなかったけど、長い間、忘れていた出来事をいろいろ思い出した。今になって聴くと、歌詞がちょっと前時代的だなって思ったりもするけど、すべてはあの時代の南佳孝がつくりだす世界観。

 彼も、あたしを含めた観客、みんな歳を重ねた。でも今のタイミングで、彼の歌をライブで聴けるって、なんて素晴らしいことなんだろう!こんな曲たちを聴いて過ごした70年代後半〜80年代は、芯として、あたしの中に残っている。

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追記:大阪のラジオ局 FM Cocolo で、彼の番組がオンエアされています。

南 佳孝|DJインデックス|FM COCOLO

 

(敬称略)

 

2024/01/08 @日本橋三井ホール