なんだか最近、有明にばっかり行っている気がする。駐車場が(曜日によって異なるが) 6時間くらいタダになるクレジットカードも作った。
ビョークのような大物アーティストは、ほとんど観に行くことはないんだけど、コロナ禍の数年があって、「観られる時に、観ておかなくちゃ!」という気持ちが強くなった。
グッズは大人気。隣りに座ってた男性は、粘ったが開演時間が迫ってきたので諦めた...と言っていた。粘りに粘ったらしい観客が、開演後、曲の合間にゾロゾロ入ってきた。これってどうなんだろう???って気が、ちょっとした。
開演前。
公演の1週間前、チケット購入先から、こんなメールが届いた。外国人アーティストの公演は、スマホで写真や動画撮り放題!ってイメージがあったけど、そりゃ、ビョークみたいな音楽で、シャッター音があちこちから聞こえてきたら、観客だけじゃなく、ご本人もパフォーマンスに集中できないよね。あたしもあっちこっちで写真を撮りまくってるけど、心に刻むって、本当に大切なことだと、最近、つくづく思う。
スーパーDJのクリス・ペプラーさんが、J-WaveのTOKIO HOT 100で言っていた。
「ビョークは何度か観ているが、今回が一番よかった。とても人間臭いどろっとした部分と、人間を超越したポストヒューマンな部分を併せ持っている。SF的であり、原始と未来が共存している存在」と。
超同意の巻。
1曲歌い終わると「アリガトー」ってビョークが言うんだけど、その時は、どろっとした人間。曲間に喋る時、例えば「日本には何度も来ているけれど、桜の季節は初めて。桜を楽しみたい」なんて話す時も、人間。だけど、歌いだすと、いわゆる何かが降りてきたような状態、宇宙的になる。
ビョークという存在だけで、行ったことがなくてもアイスランドの風景を自然にイメージさせることができる。彼女のライブは唯一無二の体験だと、しみじみ思った。
ところで彼女、今回はけっこうゆっくり日本に滞在して、存分に桜を楽しんだとか。
このままコロナが終息しますように。
2023/03/20 @東京ガーデンシアター