本土復帰直前の沖縄を舞台に繰り広げられる群像劇。念願の本土復帰を果たす当時の沖縄は、今の沖縄のイメージとは全然違う。
1972年の作品だからか、言葉遣い、仕草、表情、とりわけファションなど、ありとあらゆるものが古びているように感じられる。
ただのアイドル映画だと言う人もいるかもしれない。でも大島渚監督作品だけあって、難解というか、鋭いというか、ゴダールを彷彿とさせる人物配置の構図がサイケっていうか。この作品の製作は創造社とATGだそうだ。ちなみにゴダールは大島渚のファンだったとか。
この後、大島渚は創造社を解散し、世界の大島へと進化を遂げていく。
っていうか、大島渚って誰?!って思う世代の人もいるかもしれない。
大島渚監督の妻 小山明子、『私は泣いています』が大ヒットしたりりィ、『夜明けの停車場』の石橋正次、手堅すぎる脇役陣には殿山泰司、小松方正、佐藤慶など懐かしい、錚々たるメンバーが出演している。
古さは否めないけど、時代は変わっても、本土と沖縄の関係性はそんなに変わっていない気もするし、ちょっと調べただけでも、たくさんのエピソードが出て来て、あたしの脳の容量は軽く超えた。
こういう作品は残して、語り継いでいくべきだと思う。なんて考えてたら、Amazon Prime Videoで見ることができた。
「温故知新」って言葉を思い出した。
同じくTCC試写室で観た『逃走』のブログはこちら
2025/8月
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(敬称略)