この作品を観た8月は、本当に暑かった。暑い中、銀座の秘境みたいな、首都高の高架下のビルの地下にある、でもこじんまりしていてキレイな「TCC試写室」を初めて訪れた。
桐島聡を題材にした、こちらは足立正生監督作品。監督はかつて「日本赤軍」に身を投じていたという。
桐島聡という人間の生き方っていうか生き様は、すごいと思う。だけど、あの時代に間に合わなかった世代のあたしは、桐島聡に対する足立監督の強烈なシンパシーを感じることができても、表現する言葉が見つからない。
この世の中から去っていく時の彼は、逃げ切った、つまり勝ったと思ったのではないか。自分を消し続け、逃走は闘争だと言いつつ、現実は厳しかったのかも。あるいは慣れていったのか。革命への確信を持ち続けていたのか。
ところで、「笑顔の桐島(の指名手配写真)に、日本中がありがとうと言っている」という話が、劇中に出てきた。物心がついた頃から、あの写真は駅や交番、あらゆる目立つ場所に貼ってあったけど、不思議と親近感があった。見るたびに、直感的に、悪いことをしそうな顔じゃないと思った。
今回、監督のお話は聞けなかったのが、返す返すも残念。と思っていたら、(この時のお話じゃないが) YouTubeにインタビュー動画がアップされていた。見てみよう。
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2025/8月 @TCC試写室