LINE CUBE SHIBUYAや中野サンプラザでも公演があったのに、川口リリアで観ることにしたのは、2000年代後半、川口に仕事でよく来ていたから。仕事をサボりきれず、結局、行かなかった川口のティップネスにも行ってみたい。
JR川口駅の改札を出たあたりは、長い時間の経過を感じさせない。懐かしい...。ただ、駅から出た途端の風景はまったく覚えていなかった。
「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」は2004年から開催されているんだそう。ちなみにDシネマとは「デジタルシネマ」の略(と、Wikipediaに書いてあった)。
「キュポ・ラ」という駅前の商業施設。2006年開業。図書館や保育園、スーパーなどが入っているという。ちなみに川口はかつて「鋳物の町」として栄え、キューポラとは溶解炉のことだそう。吉永小百合が中学生のヒロインを演じた『キューポラのある街』という映画もあった。
ティップネスの広~いプールからは、埼玉と東京が見渡せた。
今日のライブが開催される川口リリアがある西口へ。
正式名称は「川口総合文化センター リリア」。本気で駅から近い。1分かからないかも。
川を1本越えただけなのに、どこかしら地方感がにじみでているのがフシギ。川口リリアや三郷市文化会館は、東京の前にライブを開催するイメージ。岡村ちゃんはKAWAGUCHI---と、軽く叫んだりする。
ライブが始まる前のアナウンスで「デートまでもうしばらくお待ちください」と言っていた。岡村靖幸といえばデート。それはデビュー以来、何十年経っても変わらないんだよね。
『カルアミルク』(1990)
♪電話なんかやめてさ 六本木で会おうよ♪
時はバブル。当時は(当たり前過ぎて) この歌詞にキュンとすることはなく。あたしの中で六本木が遠くなった今、この歌詞を聞くと、郷愁すら感じたりして。当時はSNSもなかったし、電話か、会うか、だったもんね。
オープニング、イントロが流れた瞬間に、ほぼ全員が立ち上がっていた。静かだけど熱い。秘めたる熱狂を感じる。グッズ紹介コーナーでMCを担当したベーシストの人が、客席をチラッと見て「圧がすごい」と言っていた。肌にピタッとまとわりついて、皮膚呼吸ができなくなるような熱気と湿度があるんだよね。
とにかく音に厚みがあって、カッコいい。プリンスの影響も感じるけど、全然古くなっていないと思った。何かが憑依したかのように、思いっきり踊ってしまいました。踊りながら思う。「こんなにいい曲がたくさんあるのに、何で今まで、彼のライブに来なかったんだろう」。
演奏しなかったけど、デビュー曲の『OUT OF BLUE』は、思い出の1曲。当時、マネージャーをやっていた外国人モデル事務所のMIAっていうモデルが出演していたような記憶が...。
岡村ちゃんとの初デートは、一粒で何度もおいしい青春みたいだった。この期に及んで初めて知った名曲、今風にアレンジされた昔の曲、今も変わらずちょっと変態ぽくて(すいません)、色気があり(56歳)、温故知新。セットリストに沿ったプレイリストを作って、まだまだ青春は続くのだ。
岡村靖幸 @ 川口総合文化センターリリア メインホール (埼玉県) (2022.07.16) | ライブ・セットリスト情報サービス【 LiveFans (ライブファンズ) 】
2022/07/16 @川口総合文化センター リリア メインホール