この日はほぼ満月(正確には満月の2日前)。ま〜るい、おおきな、おおらかでやさしい光で包み込まれて、会場へ。
浜離宮朝日ホールは、初体験。定員552名 コンパクトな大きさ。今回のピアノ弾き語りライブにピッタリなハコ。雰囲気は適度に厳か、音響がすばらしい。
矢野顕子ご本人も言っていた。ピアノも、音の響きも最高で、去年、このホールでコンサートを演って味をしめた、と。
『中央線』を歌ってくれた。号泣を抑えながら聴いた。この曲はリアルタイムでは抜け落ちていて、知ったのは10年くらい前か。長いこと矢野顕子の作詞作曲だと信じこんでいたけど、今回、検索してみたら、にゃんと!THE BOOMの宮沢和史でした。
世界観が『自転車でおいで』に近いし...と思いつつ検索したら、この曲の作詞も矢野顕子ではなく糸井重里。またしても、何にも知らないコトばかりな展開。
ま、何はともあれ「出会ってよかった!」と思う曲はたくさんあるけど、この曲を知っていると知らないでは、人生変わると思う。ぜひ一度、YouTubeで聞いてほしいにゃ。
1時間半くらいの短めなライブだったけれど『風をあつめて』『春咲小紅』『ひとつだけ』『ごはんができたよ』『ラーメンたべたい』といった名曲たちはもれなく歌ってくれた。
そう、『ひとつだけ』は、アグネス・チャンに提供した曲だったんだよね。だから歌詞に「中華料理」が出てくる。「アルバムの1曲が、こんなに大きくなりました」って、以前行ったライブで言っていたのが、とっても印象に残っている。
ひとつだけ / アグネス・チャン(Agnes Chan/陳美齡) - YouTube
トークも炸裂し、まさにお宅にお呼ばれしている感覚。「ちむどんどん」の話が止まらなくなった後で、「ちむどんの話はするな、と(スタッフに) 言われました」と、凛々しく、キッパリ言い切る。そういうところも、好き。
矢野顕子のライブは、変幻自在。自由自在にピアノ🎹が羽ばたき、声がピアノの音に乗って飛んでいく。また、小ぶりな場所で観たい。次は鎌倉?!
(敬称略)
2022/08/10