NakamuraEmiは日本のシンガーが誰も体現できなかった彼女しかないものを持っている

去年の2月ごろ、ラジオから流れてきた「YAMABIKO」。心臓と魂をギュッと掴んで振り回されるような衝撃。
進もうとして進めなくても、人にはそれぞれ道がある。自分の信じる道を前を向いて進め、と歌う。
進もうではなく、進め。 響くではなく、響け。
思いのたけをシャウトしても、
押しつけがましくない。
聴いているだけで、ガラスの破片を踏んだ痛みが、じんじん伝わってくる。
様々な葛藤を抱え、壁にぶつかり、挫折しそうになり、それでも自分が選んだ道を歩いていくと決意する強さ。
Amazonの商品紹介のコメントは、NakamuraEmiの魅力を簡潔な文章で見事に表現してた。
「世の中の仕組みも痛みも孤独も一通り経験し、それでもなお、前を向いて絞り出した言葉たち。特別じゃない毎日の中で、悩みながら"今"に立ち向かって生きるすべての人たちに聴いてもらいたい作品」。
リキッドルームは超満員。
ライブが始まる前「もっと前へお願いします」のアナウンスが何度も。さあ、ライブが始まる。
声の力、音の力、生活の中からつくられる私小説のような歌詞と言葉の力、そして人間力と謙虚さに、ガツンと撃ち抜かれた。
インディーズの頃は、自分たちでチケットを売り、クルマで楽器を運び、搬入していた。それが今じゃ、何時間も前にライブ会場に運び込まれている。そんな現実の変化も歌にする。
とにかく歌詞がすごい。
実家を出て、実家に戻ったときの風景を描いた「めしあがれ」。とめどなく涙があふれた。
一方、トークはすっとこどっこい。天然ボケ的展開だけど「スタンディングのライブ、体調どうですか?」と、何回も聞く気遣いが、印象に残った。
メジャーデビューは去年、現在35歳。
遅咲きの彼女は、日本のシンガーが誰も体現できなかった彼女しかないものを持っているって、とっても強く感じた。
ライブ終わりには、会場全員で記念撮影。みんなが彼女を応援してる。最近、ベテランのライブが多かったから、こういう一体感はひさしぶりだなぁ。
もう言葉じゃ伝えきれない。YouTubeで体感して〜。(敬称略)
「YAMABIKO」
https://youtu.be/BGVUiMskx_U
「メジャーデビュー」
https://youtu.be/9_u8TuHnQR4

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2017/6/1@LIQUIDROOM

NakamuraEmi NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.4 〜Release Tour 2017〜