同じアーティストのライブに何度も行くより、いろんなライブを観たいほう。でも今回はどちらも3回めのライブ。
矢野顕子は2012年のJ-Wave TOKYO M.A.P. S で、音楽の神様が天から降りてきて、彼女と結合したような、ゾゾっと寒けがするようなすばらしさを体験した。(もう5年も前!時間が経つのが速すぎる(゚∀゚))、
上原ひろみは、2005年のフジロックが初体験。ほとんど着いたら終わってたに近かったので、その後、品川ステラボールでフルライブ。鼻血が出そうな超絶テク、神がかったパフォーマンス、ビックリしたなぁ。
この二人がデュオになったらどれだけすごい展開になるんだろう?って、期待ふくらみまくり。そして、その期待はまったく裏切られなかった!
矢野顕子の世界観と、天才上原ひろみの超ハイパーテク。銀河系を音速で駆け抜けるような宇宙的なアレンジと存在感。そして、矢野顕子のユーモアに充ち満ちたMC。
「次の曲は、ピコ太郎の『ウーッ』みたいなもの。何と何がウーッなのかは、聴いてのお楽しみ」。で、演奏されるのは「東京ブギウギ」と「ニューヨーク・ニューヨーク」の合体だったりする。
考えてみればこのコラボ自体が、筆舌に尽くしがたい『ウーッ』!
心臓の鼓動まで10倍速になりそうな速弾きで演奏される「トムとジェリー」。もう原曲の面影はほとんどとどめていない。
曲が終わった後のMCで矢野顕子が言う。「あたくしは上原ひろみの4倍遅く弾ける(笑)。今日、相棒は調子がいいから、5倍かな、遅く弾ける(爆笑)」
やっぱり、こんな大物ミュージシャンでも、相棒のコンディションは、しっかりチェックしてるのね。
成熟の域に入った矢野顕子と、もしかしたら今が頂点に近い時期?ノリに乗ってる天才上原ひろみ。本公演は抽選に漏れたけど、諦めないで追加公演に申し込んで、よかった〜。
人見記念講堂は、ピアノ歴59年の矢野顕子が「このホールは音のまわりがいい」と絶賛するお墨付き。東京のコンサート会場が工事中だらけなお陰で、昭和の香りが漂う、クラシックな空間は、いいな。
上原ひろみは天才なのに、キャラはほんわりしてて、矢野顕子を思いっきりたてていた。そんなギャップ?もステキ。
すごいパフォーマンス、見せて、魅せてもらっちゃった(^^)
(敬称略)
2017.4.25. @人見記念講堂
オマケ:5月の海(一宮@千葉)