どこかやる気がなさそうな、ペロ〜〜〜ンとしたスペイン国旗🇪🇸が、ぶら下がっている入口。あやしそう。
勇気を出して、入ってみることにした。
あらぁ、ディープ!スペインに繋がるトンネルの入口か?!
地下1階、お店の入口に到着。
12時ちょっと過ぎ、先客は1組。席に座ったのが、ちょうど先客の料理を運んできたタイミング。それが、すごかった。巨大なお肉の塊。
メニューを凝視したが、それらしき料理の名前は見当たらず。チラチラと隣りのテーブルを見てしまう。メニューに戻る。隣りのテーブルを見て...。いい歳して、相当恥ずかしかったが、えーい、訊いちゃえ!
「すいません、お隣りのテーブルの...」
「あっ、あれはステーキです」
「メニューに載ってますか?」
「いえ、ある時と、ない時があるので」
「じゃ、同じものをお願いします」
なるほど〜、裏メニューか。
お店の中の写真は撮らなかった。なんとなく、どことなくだけど、天下泰平な雰囲気が漂っている。それはとってもスペイン的。本がうずたかく積まれている。塩野七生とか。
アンティークな闘牛のポスターが貼ってあったり。懐かしいな、スペインにいた頃、よく見かけたなぁ。闘牛場 Plaza de toros。語学学校で、スペイン語の先生と、ドイツ人と、闘牛の是非を議論したことを思い出したりした。
カウンターの上には、生ハム JAMÓN SERRANO がぶら下がってる。一気に庶民的になるけど、生ハムのサンドイッチはおいしかった。遠足に行くっていうと、ホームステイ先のセニョーラが作ってくれたっけ。思い出すと、ウルウル...。
そして、やって来ました、ポーク・ステーキ。デカい...。食べれなかったら、どうしよう。「同じものを...」と言った以上、完食しなくちゃ。
「言い忘れましたが、これはニンニク入り焦がし醤油です。ステーキの中はほんのりピンク色になるように仕上げていますが、大丈夫です。SPFですから」と、ウェイトレスのおねえさんが戻ってきて、付け加えた。
食べ始めたら、見た目にも増してものすごいボリュームだったけど、案外、すんなり完食。すばらしい素材らしく、脂身と、お肉、その接点、部位ごとに味が微妙に異なり、ハーモニーを奏でるのだ。スープ、サラダ、ステーキ、飲み物、コーヒーまでついて1100円なんて、すごいコト尽くし。
外に出ると、こんなサインが。まさかのランチタイム喫煙可ってのも、スペインっぽい。新型コロナ真っ盛り。早くいつもの生活に戻りたいなぁ。
こんなアングルで写真を撮ってみると、またまた心はスペインへ。
後で検索してみたら、このお店、スペイン大使館御用達なんだそう。なっとく!!!