「人間模様」が、大好き!様々なキャラクターが登場し、すったもんだを繰り広げる。とりわけラテン圏の群像劇は、大声で喋り、時にわめき、怒鳴り、相手の傷口に塩を塗りまくったりするもんだから、スカッと爽快!(^_-)。
心底ビックリするほど景色が強烈にキレイ!さすが往年の超名作『太陽がいっぱい』のロケ地だけあるにゃ〜と思いつつ、そんな美しい風景の中で、あたかも自分も登場人物のひとりになりきったような2時間弱を過ごした。
人間って、本人がどう思っているかはともかく、そんなに完璧じゃない。「そ〜んなコトしないでしょ。それって、ありえないでしょう」。登場人物たちを客観的に見ていると、そんな風に、思ったりする。そう、他人の言動は冷静に分析できるけど、自分を冷静に見るのはカンタンじゃない。
◆ここからネタバレ◆
ラストシーン近く「人間はあるとき、間違いに気づく」というセリフが出てくる。ハリウッド映画だと、NEVER TOO LATE とか言ったりするけど、現実的には気づくのが遅過ぎて、取り返しがつかないことだってある。
細かいセリフは覚えてないんだけど(メモ忘れ(°▽°))、間違いは起こるし、気づいた時には手遅れでも、人生は続く。間違いも受け入れて生きていくのが人生だ...というような展開で、さすがイタリア映画、深いなぁって思った。
「願えば夢はかなう」もそうだけど、全員の夢がかなうはずもなく、真価が試されるのは夢が叶わなかった時。「これからどう生きていく?」と考えて、考えて、考えることで、夢はかなわなくても人生に深みが出るのかもしれない。
この映画のDVDは2019/12/4 販売・レンタル開始予定。配信されたら、もう一度、じっくり観てみよう。新たな発見が、きっとありそう。