【映画 ネタバレ 個人的感想】凱里ブルース〜雲が低く垂れこめる亜熱帯の地方都市 現実と夢の間をさまよう感覚は初体験

 どうしても観ておきたくて、上映終了の数日前、イメージフォーラムへ。

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この作品の舞台となる「亜熱帯」の山村は、あたしがイメージする「亜熱帯」とは違う。いつも曇ってて、雲が低く、光量が少ない。登場人物たちの服装や、家の構造から、温度は高いんだろうと思ったけど、湿度はあんまり感じない。ちなみに凱里市があるのは、このあたり。

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 山の景色が続き、トンネルも度々、出てくる。このトンネルは、忘れられなくて、今でも時々、ふっとしたとき、浮かんでくる。過去と現在、未来をつなぐ意味合いなのかも。

 新華社通信は 「中国映画を五十年進歩させる」伝えたそう。ということは、とても質が高くて芸術的、もう一言付け加えると、難解か。

 前半は眠気との闘い、後半、眠気に負けた。主人公が旅に出て、美容院でかわいい女のコに出会い、船頭さんが操る舟で、向こう岸に渡るシーンあたりまでは、意識があった。

 ネタバレサイトを見てみると、主人公がたどり着いたその村は「架空」で、出会った女のコは亡くなった妻であり、バイクで送ってくれた若者は成長した甥っ子だったり、あぁ、そういうコトだったのか!と、いまさらながら納得。

 この映画はビー・ガン監督のデビュー作。なんと!この映画を撮ったとき、彼は26歳だったとか。寝といて言うのも何だけど、天才。

 監督が考える構成、意図、伏線、物語の構成もろもろちょいと頭に置いた上で、もう一度、この作品を観てみたいと思う。時期未定だけど、横浜のジャック&ベティで上映されるそう。横浜、長いこと行ってないし、行こうっと。

 コロナのドタバタで、この監督の2作目『ロングデイズ・ジャーニー』も観てない。こちらは配信待ちかな。

 ほとんどの日本人が見たことない風景と手法。映画好きなら『凱里ブルース』とビー・ガン監督の名前を、覚えておくといいコトあるかも。

【厚労省 接触確認アプリに不具合】

 ある夜の丑三つ時、いきなり大音量でLINEと同じ着信音が鳴った。AmazonPrimeで『傷だらけの天使』を見ながら、寝落ちしていたあたしは飛び起きた。「こんな時間に⁉️」

スマホを見ると、厚生労働省の感染接触アプリから「陽性者と接触した可能性があります。『陽性者との接触を確認する』をクリックしてください」といった内容のメッセージが‼️(突然のコトだったので、スクショは忘れた)

クリックしてみたが「陽性者との接触は確認されませんでした」と出てくる。アプリと端末を再起動してみたが、結果は同じ。

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 どうも不具合くさい匂いがしたけど、念のため、お問い合わせ先にメールして、再び寝落ち。

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 翌日のお昼ごろ。厚労省から返信もないし、問い合わせ電話番号にかけてみた。繋がらないかと思ったら、あっさり繋がった。

「『陽性者との接触を確認する』をクリックして、確認されないと表示されれば、それが正しいんです」。電話口の女性は申し訳なさそうに言った。

「他の方からも、そういったお問い合わせが来ています。ビックリしますよね〜」。

 とても感じよく共感してくれたので、怒りたい気持ちは消滅。「上の方に、こういう不具合はドキドキするので、早く修正するように言っといてくださいね」と伝えたら「上申しておきます」との返答。

ちなみに、あれから2日。未だに厚労省からメールの返信は来ていない。

新型コロナウイルス 厚労省の問い合わせフリーダイヤルは、こちらです。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09347.html

今年初!千葉の海(太東)

 梅雨がやっと明け、週末は千葉へ!今年は、県外移動自粛なんて時期もあった。今もちょっと行きにくい雰囲気が、ないでもない...。

 湘南の波は小さいけれど、行き慣れてしまうと近くて(片道:湘南約50km、九十九里約100km) お手軽。すっかり湘南体質になりそうな今日この頃。でも、やっぱり千葉の波は底力があった。

f:id:megmikke:20200803125549j:image 一宮は、波がデカ過ぎたので、太東へ。一宮から太東へ向かう道は、バリ島みたい。

f:id:megmikke:20200803131506j:image 海水浴場は開催されてないけれど、けっこう人出は多く、駐車場は超満車。
f:id:megmikke:20200803125552j:image 波のサイズは胸、セット肩くらい。これが案外いい波で、長く乗れたのもあったし、エクスタシーも。海の上は、密にならない、程よい人口密度。ちなみに、この日の鵠沼のサイズはスネだったとか(°▽°)
f:id:megmikke:20200803125546j:image しばし、海を堪能してにゃ🏄‍♀️🐬🏝
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【散歩】東新宿 戸山ハイツ 金沢浴場

 東新宿はよく行くけど、たまにはいつも通らない道を通ってみようと思い立ち、戸山ハイツ方面へ。

f:id:megmikke:20200802014311j:image 昔々「東新宿駅」ができる前、このあたりに何度か来たことを思い出した。コープみらい前は、けっこうディープ。「未来」っていうより、昭和だった。

f:id:megmikke:20200802014328j:image‪ めちゃくちゃ敷地が広い。元々は?って疑問が浮かんだころ、この看板を見つけた。将軍家綱からこの地を拝領したそう。そして陸軍戸山学校へ。ちなみに、ここ箱根山の標高は23区最高峰の44.6mだそう。
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f:id:megmikke:20200802014320j:image 「玉円峰」と呼ばれた築山。なぜかギリシャの円形劇場を思い出した。
f:id:megmikke:20200802020153j:image 団地にはお店があって、団地内完結が可能なようにしたんだろう。終戦後、戸山ハイツとなり、鉄筋コンクリートの高層住宅が完成したのは1972年だそう。
f:id:megmikke:20200802020134j:image 戸山ハイツ向かいの「戸山センチュリー」。
f:id:megmikke:20200802020140j:image 明治通りに向かって歩いていくと、こんな風景が。
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f:id:megmikke:20200802020137j:image 椎木坂。
f:id:megmikke:20200802020143j:image 手作りチョコレート、食べてみたい!
f:id:megmikke:20200802020150j:image 見つけてしまいました、銭湯の煙突。こういう時は、Google Mapに頼らず上を見上げて、歩く。

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f:id:megmikke:20200802021527j:image ここだ!
f:id:megmikke:20200802021521j:image 一人でゴハン食べたり、どこかに行ったり、全然平気なんだけど、偶然見つけた銭湯は躊躇しがち。が、以前、南千住の銭湯に行こうと思っているうち廃業してしまったコトを思い出し、レッツゴー!
f:id:megmikke:20200802021518j:image アプリもある。
f:id:megmikke:20200802021514j:image 壁の絵は飛行機と虹だった。浴槽は3つ。このご時世、浴場内で喋っている人はいなかったけど、脱衣所ではハングルを話すオモニたちがいた。聞き耳を立てていたら「もったいない」って日本語が。「もったいない」は、日本語しかないって話を思い出した。

f:id:megmikke:20200802021524j:image 近くには、こんな街角も。

コロナ禍 時には温暖化対策について考えてみる

 ホントだったらオリンピックの開会式だったはずの4連休。あたしもボランティアで、東京のどこかに居て、外国人に道案内してたはずだった。

 でもコロナ禍は長引き、東京都の陽性者数は高止まり。ついでに梅雨も長引き、熱帯のスコールみたいな雨が降ってくる。小池都知事も「都民は連休、外出自粛」って言ってたっけ。ステイホームするのもいいかも。

雨が降る

曇る

ちょっと陽が差す

 窓の外、そんな繰り返しを眺めていたら、東京に居ながらにして、熱帯にいる気分。トリニダード・トバゴか、ガイアナか、はたまた雨季のバリ島か。部屋の湿度は80%近い。

 コロナ禍が始まってから、こういう時間ができて、環境のコトも考えるようになった。たまたま手元にあったWWFの会報誌を見てたら、こんなコトが書いてあった。

f:id:megmikke:20200726004252j:image (引用) " 以下に上げるのは、「無理なくできること」より少し踏み込んだ対策のごく一部の例です。それでも、それぞれの事情で難しいというものもあれば、逆にもっとできる!という方もいらっしゃるでしょう。大切なのは「自分にできる最大限の対策を、継続して行う」ことです。

 温暖化対策は長期戦。無理して健康を害したり、家族や友人と険悪になったり、楽しみや息抜きを我慢しすぎたりして、続けられなくなっては意味がありません。"

 そうそう!環境を守ろうとか言うと、なぜか、どこか過激な香りがして、ドン引きしたりする。自分はこれだけやっている=こんなに偉い! みたいな押しつけがあるんだろうなぁ。

 それにしたって、最近の大雨、大きな災害も増加、(もしかしたら)コロナだって、気候変動の産物かもしれない。

f:id:megmikke:20200726210843j:image これも何かの啓示かも。というわけで、振り返ってみることにした。

太陽光発電太陽熱温水器の導入 → マンションだしキビシイかも

・電気の契約アンペアを下げる → 20Aにした

・洗濯物や食器は乾燥機ではなく、自然乾燥に → そもそも乾燥機がない

・電球をLEDに変える → 切れた電球からLEDにシフト中

・15-20年前の家電で特に長時間使うものは省エネ型に買い換える → エアコンが17歳で適齢期。27〜29度と高めに温度設定しつつ、使用中。健気にがんばって動いているので、なかなか...。

・飛行機の利用 → 11年前に海外旅行は卒業

・便座の暖房 → ない

・食品ロスを減らす → 買ったものは、ほぼ食べ切っている

・牛肉や乳製品の利用を減らす → バター(マーガリン) はやめた。牛乳🥛は豆乳に変えた。ヨーグルトとチーズは、適度に食べてる。

・排気量の小さい「軽」に乗っている。

・徒歩、自転車、鉄道が選べる場合は車を使わない → 心がけています。

・使い捨てプラスチックをできるだけ避ける → 以前に比べたら、プラゴミの量は減った。でももっと減らせると思う。

・モノを買う時 本当に必要かもう一度考える → 昔はよくSALEとか行ったけど、今は本当にモノが欲しくなくなった。気をつけたいのは、100円ショップでの買い過ぎ😅

・選挙の時は候補者の温暖化対策を調べる → やってなかったので、これからがんばる。

自然エネルギーで発電している電力会社を選ぶ → 去年、Web見積もりしたら、電気料金が約800円/月 アップすることが発覚し、断念。(ENEOSは安くもならなかったが、高くもならずだったので「おすそ分けプロジェクト!保護ペットたちにもっと支援物資を届けよう」に参加した)

f:id:megmikke:20200726004257j:image まぁ、ざっとこんな感じ。これからもできることは、やっていこうと思う。

 WWFツイッターや会報誌、Facebookを見ていると、ふとした気づきがある。会員になってよかった!

【大食い+ディープ】最近行ったビリヤニのお店ランキング

 

 ビリヤニは、超ざっくり言うとインド系長粒米のチャーハン。最近、みょ〜にビリヤニが食べたくなり、いくつかのお店に行ってみた。ビリヤニそのものも大切だけど、いかにお店と立地がディープか、トリップ感があるかも重要な要素。そんなコトも交えて、ランキング形式で書いてみました。

 ビリヤニについては、このサイトがわかりやすいと思います。「ビリヤニ」の本場の作り方をインド人シェフが解説!本物の味を楽しむ4つの条件 | 三越伊勢丹の食メディア | FOODIE(フーディー)

【第1位】アジアカレーハウス

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f:id:megmikke:20200725005743j:image 週末のランチは、こんなメニュー。

 噂には聞いていたけど、とってもこじんまりした店内。エキゾチックな言葉のラジオ?!が流れている。ただし、iPadから(さすが!2020年)。オーナーのお友達らしきカップルがいて、エキゾチックな言葉で会話してる。棚には、現地で仕入れたらしいスナック菓子が積まれている。

 バングラデシュは行ったコトないけど、行った気になるローカル感。ちなみに彼の地で話されている言葉は、ベンガル語だそう。

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f:id:megmikke:20200725010019j:image やってきました「スペシャル マトン ビリヤニ」。良心的なオーナーさんが「ビリヤニは1回お替わりできる」って言ってくれたので、お言葉に甘えたら、後から入ってきた男性2人組のビリヤニが1人前しかなくなり、帰っていった。すいません、あの時、お替わりしたのは、あたしです。

 オーナーさんいわく以前は平日は夜しか営業してなかったけど、今は平日ランチもやっているそう。昼間は錦糸町に行くけど、夜は行かない人、今がチャンス! ビリヤニも、ディープさも、2位のお店と大差ないんだけど、フレンドリーだったので、こちらのお店が第1位。

【第2位】ナスコ フード コート

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f:id:megmikke:20200725145602j:image お店に入ってチキン・ビリヤニを待ってたら、日本人の男性が入ってきた。バックパッカーでアジアを旅行してたとき、小さな町のローカルなレストランで旅情に浸っていたら、日本人と会っちゃった時のイメージ(^_-)f:id:megmikke:20200725145558j:image よく混ざっていないようにも見えるビリヤニ。そんな雑さも旅情。どちらかというと水分少ない系。だからと言ってパサパサではなく、程よい感じ。謙虚なチキンはほぼ隠れているけれど、取り出してみるとしっかりボリューミー。

 新大久保駅からすぐなんだけど、本当に日本じゃないみたい。ディープだわ〜。航空券不要、離陸もしてないのに、一気にバックパッカーな旅の途中。

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【第3位】エリックサウス 高円寺カレー&ビリヤニセンター

f:id:megmikke:20200725224246j:image JR高円寺駅から中野方向に向かって数分、高架下にあるカフェ風のお店。店名の通り、カレーもビリヤニもある。悩んだ挙句、写真の「ランチミールス」を注文。なので、ビリヤニは食べていない。

 カレーは普通においしかったんだけど、お店が新しくて (今年3月オープンらしい) キレイ過ぎ。ディープだと入りにくい人にはよさそう。

【波乗り】数年間 考えて ウェットスーツをオーダーしたの巻(ショート・ジョン)

 数年前から、ショート・ジョンを新しくしようかな、とは考えていた。そして考える度、あと何年、波乗り🏄‍♀️🏄‍♂️できるだろう⁉️ と思いを巡らす。

f:id:megmikke:20200723190502j:image オニールのショート・ジョン。もういつ買ったんだか、まったく覚えていないが、多分、15〜20年前じゃないかと思う。クラシックなデザインがとっても気に入って、愛用してきた。が、布地の部分が破けてきた。というか、破けまくっている。

f:id:megmikke:20200723175150j:image ジャージやゴムは質実剛健でとっても丈夫。劣化はしているものの、まったく破けていない。あぁ、愛おしい‼️ 

 さんざん考え、波乗りできる時間を大切にしようと思い、新しいショート・ジョンの購入を決意 (そんなに考えるコトかいな😅)

 ウェットスーツは着てみなくちゃわからない。というわけで、オッシュマンズへ。

f:id:megmikke:20200723191540j:image これが今どきのオニールのショート・ジョン。スタイリッシュなデザインだけど、どこかモノ足りない。胸に小さくロゴが一つ入っているだけ。(画像はAmazonからお借りしました)

 試着した時、対応してくれたスタッフによると、ゴムが破けやすいので、爪に注意なんだそう。ウェットスーツって、そんなにヤワなものだっけ?!

 ヤワなゴムのウェットスーツは、そそられない。雑に扱っても、踏ん張るのがアウトドアのギアの使命だと思うのは、古いのだろうか?加えてサイズの問題もあり😅😅 オーダーすることにした。メーカーは「WAVE WARRIORS」。

 胸の真ん中に堂々と大きくロゴを入れたかったが、どうやら時代遅れらしい。胸にワンポイント、腰にもロゴを入れることにして、加えて腿にラインが入るという。ロゴは3つまで無料だと言うので、もう一つはどこに入れようかな...と考えていたら「まぁ、もういいでしょう」的なモードになった。あれこれ入れるのは、アウト・オブ・ファッションらしい。

 濃いめの紫にしようと思ってたけど、濡れると限りなく黒に近くなりそうで、やや明るめにした。

 自粛明け、ウェットスーツをオーダーしたくなるのは、みな同じ。出来上がりまで、約3週間とのこと。

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f:id:megmikke:20200723175012j:image 出来上がってきたウェットスーツ。オレンジとのコントラストが、いい感じ。全ジャージなんだけど、ジャージも進化していて、ものすご〜く柔らかくて、着やすい、動きやすい。

 ん??? 何かがない‼️ と思ったら、おーっと、ウエストだ。言い訳すると、ステイホーム前から、より積極的に食べちゃって、体重が大きく増量🙀🙀🙀

 約1か月前から、夕食はタンパク質抜きを継続中、2.5kg減。もう少し、がんばろう💪(ウェットスーツと全然関係ないオチになってしまいました)

 

【散歩】伝説の名曲喫茶「ネルケン」

 

f:id:megmikke:20200724192216j:image ぱっと見たところ、昭和ギラギラとか、そういうコトは一切なく、よ〜く見て初めて「タダモノではないかも」と気づく。実際、この道は何度も通っていたけど、伝説の名曲喫茶が、ここにあったなんて、まったく気づかず、長い年月が過ぎた。

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f:id:megmikke:20200724192208j:image クラシック音楽が流れる店内。アンプはマランツ。かつてウチにもマランツ(入門機) はあったが、数十倍高級。シルバーなんだけど、今まで見たことがないくらい重厚な色味。

 赤いビロードの椅子とカーテン。適度にデコラティブで、時空を超えて洒落ている木製のテーブル。昔、実家にあった、地震が来ても倒れなさそうな安定感充分な石油ストーブ。女性の裸体らしきレリーフ...。アイスピックで氷を割る音が聞こえる。

 上品な老婦人が一人で切り盛りしている。切り盛りと言うと「細腕繁盛記」(古い!) みたいだけど、もっとはんなり、ほんわり、ふんわり。敬語も「よろしゅうございます」。でも、芯はものすごく強そうだなぁ。

「お荷物は椅子の上に置かずに、床に置いてください」とか「申し訳ございませんが『それ』はご遠慮いただいております」などと、注意されていた人もいた。『それ』が何かはナゾ。

 そんなわけで、店内の写真は撮らなかった(^_-)。ま、写真撮っても、撮った途端に忘れちゃったりするし。彼女は名物マダムなんだそう。

 お手洗いもすごい。映画『ツィゴイネルワイゼン』みたい。木の扉にはめこまれているガラスには細かい凹凸がある。子供時代にはよく見かけたけど、今はもう手に入りにくいだろう。

 鍵もレトロ。昔ながらの横に滑らせる方式。便器は和式、でも照明はオートマチック。

 松田優作主演のテレビドラマ『探偵物語』や、1970年代後半に作られた東映映画には、クラシックが流れる喫茶店が登場した記憶がある。そんな雰囲気なんだよね、このお店。それにしても、自分がティーンだったころのイマジネーションって、一生離れられないんだろうなぁ。

 ちなみに『探偵物語』に登場したクラシックが流れる喫茶店の名前は「プレイバッハ」だった気がして検索してみたら、出てきた。流れていたのはジャズだって書いてあったけど。

 閑話休題。2020年の「ネルケン」。天井の近くに置いてあるスピーカーから流れるクラシック音楽、バイオリンの音色に包まれると天から天使が降りてくる宗教画の世界に入りこんだみたいだ。

f:id:megmikke:20200724192203j:image 本名は名曲喫茶じゃなくて「名曲 ネルケン」でした。あまり大声で喋る雰囲気ではないので、時節柄、ちょうどいいかも。Go To キャンペーンで遠出しなくても、お手軽に異空間にトリップ!

mimiが旅立ってもう8年〜ミッケのつぶやき

 mimi先輩が旅立ったのは、8年前の6月。いつもママは言っている。時間が経つのは本当に早いと。今でも たま〜に降りてきてくれて(決まってママがいない時)、ネコ界の世間話なんかしてる。

 訪問後には、部屋にmimi先輩の残り香がほんのりあるんだそう。今だにママは「何を話したの?」って訊くけど、それはネコ同士のヒミツ、口外できないのにゃ。ママ、大丈夫、mimi先輩は、上空でいつも見守ってくれてるのにゃ。

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f:id:megmikke:20200717234541j:image ママはmimi先輩の写真を選びながら、泣いていた。かわいかったんだにゃ〜💕

 

 ところでこの間、朝、起きると、ママは「鼻の穴の入口に違和感がある。コロナだったら、どうしよう⁉️」と、言い出した。

 鏡を見ると、鼻のてっぺんから眉毛のほうに向かって、赤くなっているという。「ん???」。

 ここでママは気付いた。

「ミッケ‼️」

 あたしは黙って、寝たふりをしていた。

「ミッケ、寝てる間に引っかいたでしょ?」

 あたしは甘えん坊なので、どんなに暑くなっても、ママと枕を並べて寝る。もしかすると、昔々、公園で暮してた頃、スズメを追いかけた夢を見て、間違ってママを引っかいたかも😁😅😁

 鼻の穴の入口の違和感は、何だかネコに引っ掻かれた時の痛さに似ているとか、ママはいろいろぼやいていたが、すべて聞き流した。

 人間とうまく付き合う一番いい方法は、聞き流すコトなのにゃ😸 これは、人間同士でも同じでしゅ。ちなみにママの鼻の穴の違和感は、次の日には治りました。

 

 さて、あたしの日常は、相変わらず。

f:id:megmikke:20200717235208j:image 舌をしまい忘れたり。

f:id:megmikke:20200717235345j:image ちょいと鋭い表情をしてみたり。

f:id:megmikke:20200717235550j:image 丸くなってみたり。
f:id:megmikke:20200717235546j:image ネコパンチも忘れず。
f:id:megmikke:20200717235554j:image 上を見上げる。

f:id:megmikke:20200718000326j:image テレビを見ながら、マンゴーは食べたコトがないにゃ、と思ったり。

f:id:megmikke:20200718000909j:image たまには(やや) セクシーに伸びをする。
f:id:megmikke:20200718000905j:image そして、ネコの基本とも言える、あくび🥱

 世間は長引くコロナで慌ただしいけど、あたしの日常はとっても平和。早くコロナ禍が過ぎ去って、みんな平和に暮らす日々が戻ってくるように願う今日この頃なのにゃ(ミッケ)

【withコロナ時代も大食いと共に〜その1】バングラデシュ料理 トルカリ高円寺、タイ料理 バーン・イサーン、ネコが2匹いる喫茶店 アルルでインドオムラ

◆トルカリ 高円寺◆

f:id:megmikke:20200619173006j:image JR高円寺駅北口、ややディープな「大一市場」にある「レストランホエール」で、ランチタイムに営業している。

f:id:megmikke:20200619173348j:image お腹が空いていたこともあって、いきなり太っ腹になり(現在、ステイホームの名残りで、実物もいっそう太っ腹(°▽°)) バングラデシュ料理なんて滅多に食べないし...と言い訳しつつ、2000円のスペシャルセットをオーダー。

f:id:megmikke:20200619173304j:image そして運ばれて来たのが、こちら。プレートが Bhorta Bhaji Set。左上がフィッシュカレー、右上がタマリンドのスープ。上の真ん中がデザート。見ためはやや地味だけど、どれもこれもおいしくて、ビックリ!ちゃんと辛いんだけど、もっと辛くできるように唐辛子1本付き。

「量がけっこう多いので、食べ切れなかったらお持ち帰りもできます」と言われたけれど、長粒米をお代わりする始末(^_-)。

 デザートは紅茶味で、ココナッツの香りも香ばしく、何とも言えないフシギな歯応え。うん、おいしい。

f:id:megmikke:20200619165215j:image お店のおにいさんに曰く、ここはバングラデシュのクミッラ地方の料理なので、首都のダッカの料理とは、またちょっと違うんだそう。あぁ、思い出すとウットリ。


◆バーン・イサーン 高円寺店◆

  パル商店街にあるタイ料理屋さん。遅めの午後に行ったんだけど、こんなご時世なのに、店内大賑わい!

f:id:megmikke:20200619165550j:image しかも、料理が出てくるスピードが速い!5分もかからなかった気がする。いただいたのは、そぼろ掛け目玉焼きのせごはん大盛(税込715円)。いわゆるガパオ。「速い、安い、おいしい」を絵に描いたみたい。その後、二度めの訪問、カオマンガイをいただきました。これまた。おいしい。

f:id:megmikke:20200619175257j:image パル商店街に面した入口。超駅近、わかりやすい、料理がスピードで出てくる、三拍子揃ったお店。

f:id:megmikke:20200619180913j:image 路地側。ちなみに2階は "HIGH QUALITY GIRL'S SPACE"。階段を降りてきた若い男のコとぶつかりそうになったとき、彼が過剰反応だったので「???」と思って、上を見上げたら😅😅 このあたりもディープで、うふふ。

 

◆アルル◆

f:id:megmikke:20200619170123j:image 駅で言うと新宿三丁目新宿御苑前の間。靖国通りから「三番街」という商店街を入る。
f:id:megmikke:20200619170136j:image このあたりはよく通ってたけど、この道は初めて。東京には無数の道があって、どれも愛おしい。
f:id:megmikke:20200619170126j:image まさに昭和の喫茶店、原風景。
f:id:megmikke:20200619170132j:image 店内も昭和。
f:id:megmikke:20200619170129j:image 名物「インドオムラ」をいただきました。見た目はオムライスだけど、中のゴハンがドライカレーっぽい感じ。バナナの切り身?!が付いているのも、昔の喫茶店的。しかもジャイアントコーンまで!食後のコーヒーも付いて、にゃんと!820円(税込)。

 にゃんと!といえば、このお店にはネコが2匹いる。

「おかえり〜」と声をかける女性スタッフの声が聞こえて、ふと見ると、白系のネコが悠々と店の奥に向かって歩いていく。「あっ、帰ってきたんだ」と話しかける、別の女性スタッフもいる。

 レジで「伝票がない!」「また書けばいいじゃん」なんてやりとりが交わされたりして、すべてが昭和。

 BGMはチェット・ベイカー。心地よくて、永遠にここにいたいと思った。