乃木坂駅で地下鉄を降り、かおたんでラーメンを食べ、散歩がてら会場のEX-THEATER ROPPONGIへ。西麻布は結局、地下鉄は通らなかったし、昔のままの風景が多く残っている。
メンテルスは (たぶん) 建て直さず、HOTEL & RESIDENCE ROPPONGI という名前になっていた。昔モードに突入。
観客はいったん2階の広場に案内された(長いこと待たされた)。ただ、天気がよく、めちゃくちゃ暑いわけでもなく、樹々があったせいか、なんだかみょ〜に心が静か。
写真だと小さくなっちゃうけど、飛行機がしょっちゅう、2〜3分ごと?通り過ぎていった。
いよいよ開幕。今年3月に、声帯にできていた嚢胞を取る手術をして、今回は手術後、初めてのライブなんだそう。
3月に喉の手術をしてからリハビリに励んで来たが、右肩上がりに回復していくのではなく、1歩進んで2歩戻るような状況にあっても、ひたすらコンサートのために頑張ってきた...という話にうるうる💦
直前に逆流性食道炎の咳がひどくなってしまったり、本調子とは言えない状態だったけど、コンサートが終わってみると、細かいことは全然気にならない。心がこもってて、思いを伝えようとして、伝わったライブだと思う。「昔、自分が書いた詞に、今、勇気づけられている」というコメントが、とても印象に残った。
自作曲は400曲あるそう。一言で400曲って言うけど、すごい...。デビュー曲の『瞑想』やブレイクするキッカケになった『マイピュアレディー』も歌ってくれた。曲は全然古びていないけれど、1970年代のリリース。
『曇りのち晴れ』。遠い昔から、大きく手を振って、最初は小さくてよくわからなかったけど、だんだん輪郭がハッキリしてきた。改めていい曲だなぁ、と思った。あとで検索してみたら、志村香というアイドル歌手に提供した楽曲だそうだ。なぜ、この曲を聞いて懐かしいと思うのかさえ、記憶の彼方。
そして観月ありさのデビュー曲『伝説の少女』は、「この曲、好きなんだよね」のコメントから始まった。松田聖子をはじめ、数々の女性アイドルに、メロディアスでポップな楽曲を提供し続けた。歌詞を聞くと、あの頃の風景、あの頃の髪型の主人公たちの青春が浮かんでくる。
ちなみに旦那さんの小原礼と林立夫は、中学の時同じバンドにいて、鈴木茂を加えて高校でスカイを結成したんだそうだ。日本のロックを作ってきた伝説的なミュージシャンが脇を固める、とてつもなくゴージャスなステージ。林立夫は、物静かで確実なドラミングだった。
見た目はふんわりしつつ、魂の部分で音楽に喰らいついていくような彼女の生き方、ステキだなと思う。
セットリストはご本人のブログに、コメントとともに掲載されてます。
(敬称略)
2023/09/16 @EX-THEATER ROPPONGI