【映画】体験として映画を観るということ

「映画館で他の人といっしょに、ひとつのものを見つめるという体験が、観ている人の寝ているものが起きてくるというか、気づかなかったものが見えてくるという経験になってくる」

 

「家でテレビで映画を見るのと、劇場で観るのでは得られるものが全然違うので、その得られたものを、また楽しんでいきたい」

 

「小さな画面で見ていると、ストーリーを追うことに必死になってしまう。大きなスクリーンで観ていると、作り手がここで何を言いたかったのかが伝わってくる。そんな違いがあるのでは?」

 

 そんな話をラジオで聞いた。話し手は、ユーロスペース支配人 北條誠人さん。何気なくradikoで聞いてたら、すごい言葉が続々出てきた。

 

  全部超共感なんだけど「得られたものをまた楽しんでいきたい」というくだりは、まさしく今の心境とドンピシャ。最近、寄る年波のせいか、観てもすぐ忘れてしまう。観る本数は少なくていいから、観た後にじっくり反芻したい。思い出したり、あれこれ調べたり、ブログに書いたり。


 最近、映画館で映画を観ることに幸せを感じるのは、真っ暗な劇場で知らない人たちと、同じ画面を見つめて、言葉は交わさなくても、同じようなコトを考えたり、全然違うコトを連想したり、時には無防備に寝たりしてるからだったのかも。

 

「海外で言葉もわからない映画を観たりして、雰囲気だけでもとても記憶に残っている。何の気なしに映画館を見ようと思って入った体験は、言語と別のものを貰いにいっているのかも」

 

 トークの最後にクリス智子さんが言った言葉で思い出した。

 

 夜行列車の出発時間まで時間が余って、ふと入った映画館で観た『ポンヌフの恋人』や『家族の気分』。言葉はわからなかったけど、とてつもなく大切な経験になったんだよね、後々、振り返ってみると。

 

【備忘録】

↓ここで書いたエピソードは、ちょっとだけ

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