◆アルゼンチンの大御所シンガー Fito Paez
日本で言うと、玉置浩二かソロになった桑田さんか。アルゼンチン、ラテンアメリカあたりでは、そのくらい大きな存在のFito Paez。彼が現役で歌っているうちに、ヨーロッパあたりなら行ってでも観たい!と思っていたら、配信ライブを日本で拝めた。
アメリカ大陸の3つの時間、ヨーロッパ時間、計4つから選べるんだけど、アジアは(当然)なく、平日昼間になったり、早朝になったり。選択肢なく、日本時間 朝4時からのヨーロッパに参加。
アーカイブはなさそうなので、見逃さないよう念入りに準備。開演17時間40分25秒前には、配信ライブが観られる状態になった。
いよいよ、あと1分54秒で、開演!
FITO PAEZ 登場!
(写真はちょっとだけ)
1994年、初めてブエノス・アイレスに行った時に買ったCDに入っていた、彼の代表作 "MARIPOSA TECKNICOLOR" も歌ってくれた。あぁ、ジジイになっても、彼はカッコよく魅力的。
ライブの最後、彼のメッセージが画面に現れた。
"Despertad! Oh jóvenes de la nueva era"
"2020 Quien dijo que todo está perdido?"
(新しい時代の若者たちよ、立ち上がれ! 2020年 誰がすべて失われたなんて言ったんだ?)
朝3時半に起き、夢の続きみたい iPadの中で繰り広げられた彼のライブの最後に出てきたメッセージを見て、世代性を強く感じた。
FacebookなどのSNSで、積極的にメッセージや動画を発信しているのは、若い世代にレガシーを引き継ぎたいのでは? と。
そう、すべて失われたわけじゃない。コロナ禍があったから、彼のメッセージは遠い遠い日本まで届いたんだもんね。それにしても、四半世紀前には、こんな今があるなんて、想像もできなかった。
◆グラミー賞最優秀新人賞受賞シンガー 星野源とコラボもしている Dua Lipa
次は若手。1995年生まれの25歳、ロンドン出身のダンス系。ラテンかと思ったら、両親はコソボ出身のアルバニア系で、ロンドンに移民したんだそう。
あと33秒でライブが始まる!
LGBTからの支持を集めている彼女。なるほどね...と納得なシーンもあった。より自然に、LGBTが世の中全体に受け入れられていくといいと思う。
2018年、彼女の来日公演に行けなかった残念が残っていたけど、今回の配信ライブでちょっと気が済んだ。とはいえ、コロナ禍が落ち着いて、また来日してくれたら、絶対行きたい。
それにしても、若さ爆発!動きがキレッキレだし、ありがとうの投げキスがキュート💕
◆藤井風「Fujii Kaze "NAN-NAN SHOW 2020 " HELP EVER HURT NEVER」
「楽しくもがく」って彼が言ってたのが、印象的。もがかない人生はつまらないけど、眉間にシワを寄せてばかりじゃ、それもつまらない。さすが、衝撃的な才能の持ち主。若いのに、深いなぁ。
残念だったのは、チケットが高過ぎたこと。アーカイブなしで4500円。あたしがケチなのかもしれないけど、上原ひろみのブルーノート公演だって配信はアーカイブありで一般3300円。加えて、この公演のすぐ後にツアーが発表になったのも、なんだかなぁって感じ。ま、風くんの才能には何の関係もない話。どんどんスクスク伸びて、世界に羽ばたいてほしい。