J-WAVEが開局したのは、バブル真っ盛り、日本中もあたしも浮かれまくっていた1988年。バイリンガル・ナビゲーター、洋楽オンリーの選曲、ジングルからコマーシャルまで、どこを切ってもオシャレの金太郎飴状態。もうカッコよくて、大好きで、職場にもラジカセ持ち込んで聞いてました。あれから30年か〜。遠い目も遠い目、ブラジルまで見渡せるくらい(^_-)。
【J-WAVE NIPPON EXPRESS SAUDE! SAUDADE … 30th Anniversary Carnival】開局当時から続いている名物番組といえば「TOKIO HOT 100」、そしてブラジル音楽の宝庫「SAUDE SAUDADE...」。主催の30周年記念ライブに応募したら、あっさり当選。六本木ヒルズでブラジルの風に吹かれてきました。
司会は番組ナビゲーターを務める滝川クリステル。スラッと背が高く、カッコよく、かつエレガント。アルファベットの大きな文字が描かれた白いワンピースをさらっと着こなすセンスのよさにため息。
デビュー当時から番組のテーマを担当してきたSaigenjiがギター1本、体ひとつで登場。ボイス・パーカッション、アカペラ、フルートなど様々な形態で音をつくる。
そしていよいよ、ブラジルの永遠のミューズ、ジョイス・モレノが六本木ヒルズ アリーナのステージに現れた。なんと!31回めの来日、Saude...の最多出演ゲストなんだそう。
屋外ステージはちょうどいい温度、湿度。心地よい風が吹いてくる。体質によって、タンク、Tシャツ、ジャケット、なんでもありの快適さ。本当にブラジルの匂いが漂ってきた。屋台から流れてきたのかもしれないけど(^_-)。
伸びやかでナチュラル、オーガニックなジョイスの声。天からの贈り物だ。心の中で拝みながら聴く。大切なものは平和、音楽、そして愛、と語る彼女。本当にそうだなぁ。
デビュー50周年、今年70歳だっていうからビックリぽん‼️ おばあさんって感じがまったくしない。あんなふうに歳を取りたいにゃ。2018/10/2 18:30〜
J-WAVE祭り最終日。藤原さくら観たさにフラッと行ってみたら、予想外の展開が!
◆六本木ヒルズ アリーナ
【藤原さくら】ライブはフォークソングの名曲「500マイル」から始まった。思わず、うるっ...。ウィスパー的だけど、実はハスキーで骨太な声が魅力。まだ22歳。映画「若おかみは小学生!」の主題歌も担当し、名実共にメジャー・シーンへ殴りこみ! どんなシンガーに成長していくんだろう。至近距離で体験できたのは、お宝。
そういえば「東京の人って、手拍子がめちゃ上手ですよね」って言ってたっけ。確かに、地方の公演に行ったとき、東京のほうがノリがいいって思ったコトがあったなぁ。
【ねごと】数年前、ZEPP TOKYOで観た時より、遥かに進化していて、息を呑んだ。プログレッシブ・ロックとまではいかないまでも、リズムが複雑で、ベースとドラムがうまい!特にベースは楽しそうに跳ねながら弾いているのに、驚愕のテク。バンドは成長していく。変化があって、多様性が生まれる。そんな当たり前のコトに改めて気づかせてもらった。
【さかいゆう】J-WAVEで彼の曲はいつも聞いて馴染んでいたけれど、男性のハイトーン・ボイスがさほど好みじゃなく、ライブに行こうなんて考えたコトもなかった。だから今回も、ま、観ておこうくらいも気持ちだったんだけど、心を揺り動かす素晴らしい歌声だった。魂が歌に宿っているからなんだろうなぁ。そして「君と僕の挽歌」で、感極まる。交通事故で世を去った友人に向けて書書かれたことも、初めて知った。一方、ユーモア溢れるトークや、「〜するぜ!」と「ぜ」で終わる言い回しのコミカルさもステキ💕
【NONE THE WISER】大看板ナビゲーター クリス・ペプラー率いるロック・バンド。人前で演奏するのはまだ3回め、な〜んてトークで笑いを取ってから、演奏は始まった!ギターはAKBのアレンジを手がける売れっ子スタジオ・ミュージシャンと現役寿司職人、ジェフ・ポーカロに師事したドラマー、そしてクリスのチョッパー・ベースが夜の六本木ヒルズを震わせる。スティービー・ワンダーの「迷信」のカバーも演奏したりして、超満員の会場は大興奮!
◆ JAZZ ON THE HILL@大屋根プラザ
大屋根プラザでは、BLUE NOTE TOKYOとコラボした、ジャズ系の熱いライブが繰り広げられていた♪
【BOKANTE】世界中から集まった腕利きミュージシャンが紡ぎだすハイブリッドなワールド・ミュージック。あたしが聞いた時は、環境音楽とジャズと呪術が混合したような音だった。フランス語のヴォーカルが印象的だったので検索してみたら、マリカ・ティロリエンというシンガーで、カリブ海に浮かぶフランスの海外県グアドループ島出身だそう。クレオールなフランス語が、魔術的なくらい神秘的。ほんのちょっとしか観られなかったのが、残念!
【寺井尚子】アリーナでのお目当ライブが終わり、帰りがけにたまたま通りかかったのは、運命か?! こんなにすごいパフォーマンスを体験できるなんて!そう、素晴らしいことは、ある日突然やってくる。
ジャズとバイオリンが素晴らしい相性のよさで融合するのが衝撃的だし、ダイナミックで情熱的、躍動的。声で歌わず、バイオリンが歌い、グイグイ引き込まれる。ピアノ、ベース、ドラムをバックに彼女とバイオリンが踊る!跳ねる!巻きこんでいく。特に「スペイン」は圧巻でした。もう一度、きっちりライブを観たい。
2018/10/08
【そして伝説のナビゲーター 久々の登場!】開局当時からのナビゲーター、キャロル久末さんが10月1日、30周年記念番組に出演(ライブではありません)。クリス智子さん、マリエさんと生トークを繰り広げた。キャロルさんは現在、カリフォルニア州のサン・ルイス・オビスポで果樹園を営んでいて、農閑期にはメキシコのビーチで超シンプルに暮らしているんだそう。
10数年前、初めて旅で訪れたとき「恋に落ちた」とか。地方に住んでいるメキシコ人は素朴。お金儲けとか、自分の利益を追い求めるんじゃなくて、家族、音楽、友達を大切にする。オープンで、歓迎してくれる。
都会は便利だけど、過剰な消費社会であり、利益が優先される。でも生命が優先される社会でなければ、地球に住めなくなってしまう。
キーワードは「シェア」。例えばトラクターを持っていなければ、持っている人に借りる。そうしたら「自分は貸してくれた人に何ができるだろう」と考える。
今となってはJ-WAVEの顔、クリス智子さんが新人ナビゲーター時代に戻ったかのような初々しい声の表情を見せつつ、担当していた番組が終了したとき、キャロルさんが手紙をくれたエピソードを披露し、キャロルさんの存在が「大きかった」「すごくステキな先輩だった」と語る。
今回の開局30周年イベントは、過去を振り返るより、未来的な視点が多かったような印象があったけど、キャロルさんたちのトークを聞いていて、過去を振り返ることが未来に繋がっていくんだろうなぁって、思ったりもしました。
そうそう、六本木ヒルズ アリーナ近くにあった《ウィッシュ・ツリー》は、短冊に願いごとを書いて枝に結びつける期間限定イベント。集まった短冊は、アイスランドにあるジョン・レノンとオノ・ヨーコによる世界平和祈願の象徴《イマジン・ピース・タワー》に収められ、永久保存されるんだそう。
「みんな平和に暮らせて、平和が続きますように」
平和だからこそ、ステキな感動があるんだもんね。
(一部敬称略)