エスペランサ・スポルディング(備忘録)

YouTube大進化のおかげで、ウェブでいろーんなライブが見られるようになった。以前、ライブ前、YouTubeで予習し過ぎて、本番が超予定調和になってしまったことがあり、以来、映画やライブに行く前に、なるべく情報を取り入れないことにした。

エスペランサ・スポルディングは、ラジオでたまたま耳にして、超絶なテクニックにぶっ飛んだ。

バークリー音楽大学を飛び級で卒業、弱冠20歳で同学の最年少講師になったという、天才女性ベーシスト。

メロドラマ好きなので、前衛とか、現代アートとか、高尚過ぎるものは聴いたり、観たりしても、寝落ちしてしまう。彼女の音楽は決してわかりやすくはないけれど、なぜか生で観たいと、直感がうずうず。

そして当日。

プログレッシブ・ロックとジャズがフュージョンしたような複雑で官能的な音。ギターとドラムとセックスするように、彼女のベースがうねうねと這いまわる。炸裂する世界観。

人間の声が、これまたすごい。彼女と3人のコーラス(女2人 男1人)のハーモニーが、どこかの原生林、アフリカのジャングルなのか、どこか地球の奥のほうから聞こえてくる自然界の音みたい。ガイアナのジャングル・ロッジに泊まった夜を思い出す。世界や人類の原始的な要素から響いてくるような、心が穏やかになるヒューマン・ボイス。

アンコール含めて1時間半弱。完璧に完結。好きなものは似てくるから、たまには、こういう音もいいな。

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2016. 5. 31.
@Zepp ダイバーシティ東京
ガンダムもいた!