生前の山口小夜子さんを知る人々のインタビューを中心に構成された、ドキュメンタリー映画。彼女自身が語るシーンも登場する。
語り口は、モデルである彼女同様、極めてクール。感情を表に出さず、淡々と。
が、登場人物の中には、確執があったことをハッキリ発言する人もいて、彼女の内面には相当な葛藤があったんだろうと想像してしまう。
予想以上に等身大の「山口小夜子」に迫った感があるドキュメンタリーでした。
40年以上も前、アジアン・ビューティーの先駆者として世界に打って出て、ニューズウィーク誌の「世界の4人の新しいトップモデル」のひとりに選ばれた、伝説のモデル Sayoko Yamaguchi。
時代の空気感がビンビン伝わってくる。
この映画を観て、彼女の身長が170cmに満たなかったことを知った。180cm台がゴロゴロいるショーモデルの世界で、服の存在感を増幅させ、よりキレイにみせるために、どれだけ努力したんだろう。
この映画を観て知ったことはたくさんあって、他には例えば、切れ長がトレードマークだった彼女の目は、実は丸かった!とか。
「月から来た かぐや姫」
そんなふうに表現した人がいた。
時代が移り変わり、アナログの映像がどんなにレトロになっても、永遠に未来的で宇宙的な存在。月に還っていったんだろうなぁ。
誰が、どんな証言をしたのかは、観てのお楽しみ。
大好評につき、上映回数を増やしたそうです。ぜひ、イメージフォーラムへ!
■ミッケのひと言
最近、ふてニャンに似てると言われることが増えたのにゃ。テレビに出るって、どんな感じなんだろう?