平成モード全開の駅前から、ほんのちょっと歩くと、天ぷら屋、寿司屋、佃煮屋などが軒を連ねる昭和な一角が。
そして小津安二郎も常連だったという、伝説のとんかつ 蓬莱屋。
普通のとんかつは、厚さは違えど平べったいことが多いけど、ここのとんかつは、円柱を横にしたような盛り上がり感。衣は限りなく薄く、あっさり。なおかつ、お肉はみっしり濃密。
あまりにも柔らかいせいか?!板前さんが二人がかりで、揚げたてヒレカツをカットしてた。
ヒレカツ定食、にゃんと!2980円。
カウンターだったので、調理場の様子がバッチリ見られたんだけど、油の気配がない。音も匂いもベタベタ感も、ない。何も知らないで入ったら、割烹だと思いそう。
前にユーミンがテレビに出てたとき「今でも、なんかカッコいいものを見たりすると『これって、オトナっぽい』とか思っちゃう。自分がすっかり大人だってコトを、キレイに忘れて」というような話をしていた。
キーワードはオトナ。とんかつをこんなに大人っぽく食べられるなんて、初めての経験。お茶碗含め、器も華美でなく、ほどよい。しかも、接客がさわやか!歴史ある名店って、ご常連優先だったりすることが、けっこうある。
ちなみにご飯とキャベツは、お代わりオッケー。ま、言い訳じゃないけど、ご飯はどんぶりではなく、お茶碗で出てくるので、2回もお代わりしてしまいました^_^; もちろん?キャベツも2回お代わり。
一緒に行った友達は、大感動しながら、ご飯のお代わりはせず、大人のとんかつを堪能してました。
あたしはまだ大人になりきれてないかも。ロースの脂身が恋しくなったりしつつ、つかの間の大人体験(^_-)
【ミッケのひと言】
ママはいろんなもの、食べてるんだにゃ〜。あたしなんて、2種類のカリカリを毎日交互に食べてるだけなのにゃ。だからといって、ヒレカツを食べたいとも思わにゃい。ネコって、そんなに欲張りじゃないから「こんなもんだにゃ〜」と思って、生活してるのにゃ。