おきゃん(昭和過ぎる表現か)なコメディエンヌといった風情で、どこか女芸人的な香りも漂う。庶民的な膝小僧も、キュート!
オー・シャンゼリゼ
"森が燃えていました。
森の生きものたちは われ先にと 逃げて いきました。
でもクリキンディという名の ハチドリだけは 行ったり来たり
くちばしで水のしずくを一滴運んでは 火の上に落としていきます。
動物たちがそれを見て 「そんなことをして いったい何になるんだ」 と言って笑います。
クリキンディは こう答えました。
「私は,私にできることをしているだけ」"
それから、また数曲歌ったところで、「パリの灯火です」と日本語で言って、ロウソクに火をつけた。
黙祷しましょうと呼びかけなくても、自然と訪れる沈黙。
大人の粋を感じた。そして、自由を重んじるフランス人っぽいとも。
声が洩れない程度に、涙が溢れ、忘れられない夜になりました。
「オー・シャンゼリゼ」、アレンジを変えて2回演奏したのは、お洒落で美しく平和なパリが早く戻ってきてほしい、というメッセージ?!
それにしても、彼女が唄うシャンソンは、LED照明に彩られたコンサートホールで観るよりも、ちょいと場末なパリの酒場が似合う気がする。隣りのテーブルのジジイに、ウィンクされたりしながら。
しかし、そんな雰囲気を味わうためには、どうしてもフランス語が喋れる必要がある。「シルブプレ」だけじゃなくて(^^;; ひさびさ、フランス語に再再再チャレンしよっかな。