この作品が製作されたのは1997年。世紀末感がなんだか妙に懐かしい。遠い過去になったポケベルなどの道具、声しか知らない異性にドキドキする感覚、そしてクール風景。舞台は台北だけど、東京🗼でも、似たような空気が漂っていたような。スカイツリーはまだなかった。
あたしが子供の頃、SF小説や映画では、21世紀は近未来として描かれていたように思う。そのちょっと前、世紀末。ノストラダムスの大予言によれば、1999年、人類は滅亡するはずだった。
あたしはそんなに信じていなかったけど、心のどこかで「21世紀は来ないかも」と思っていたような気もする。今になってみると、そんなほんのり甘い感覚を抱きしめたくもなる。
ま、若い飛び込み営業マンが、屋上でメッセージをつくるシーンなどは、ちょいと長過ぎるんじゃない?と、タイパ重視の世の中を生きている今の時代だと思ったりもする。
でも考えてみれば、当時はTikTokもなかったし、 YouTuberもいなかった。コンテンツという言葉さえ、存在しなかったかも🦆
ストーリーより、世紀末感が気になった映画。リアルタイムで観ていたら、どんな印象を持っただろう?
August 2023 @K's Cinema