とある有名DJが、ベスト・ライブに挙げていた。というわけで、 新年早々、行ってきた。
ロバート・グラスパーご本人のテクニックもすごいけど、ドラムもベースも鼻血が出て、酸欠になって、口の中の水分がすべて蒸発しそうなくらい、超絶テク。
ステージに登場したときは、ロバートは威厳のオーラをまとっていたけど、ドラムとベースはダルそうで、特にドラムはダルさ極まってる感じ。しかし!しかし!いざ演奏が始まると、人間技とは思えないくらい上手だった。
一見低体温、でも音はクールで熱い。これって今どきの若いコだからなのかなぁ。淡々と演奏するドラム・ソロはすごかった。その後のベース・ソロもすごかった。
すごい!すごい!って、もっと語彙はないのか?!と自問自答。ない。言葉が見つからない。
隣りの席でノリノリだった年配の日本人男性。ノリたくなっちゃうよね、ああ来られたら。ま、正解はないけど、あんまりノリノリだと浮く気がする。
思いっきり最前列。ベースの正面。ベーシストに見つめられ目線が離れなくなったのは、気のせいだったのか。興奮してたから、もうみんな夢の中。
"Everybody Wants To Rule The World"
Tears For Fears の名曲が、凡人には想像もできない解釈で演奏される。っていうか、あっ、このメロディ知ってる...って、気づく感じ。もはや、メロディって意味ないのかも?!って、思ったりした。
ステージが終わってから、まわりの人々が「Nirvanaの"Smells Like Teen Spirit" も演ったよね」って言ってたけど、気づかなかった。ひたすら呆気にとられていたのかも。
演奏は約1時間15分。アンコールなし。演奏が終わると、みんな何もなかったかのようにレジに並んでたけど、リピーターが多いのかな。余韻に浸りたくて、たまらなかった。
何も予習しなくてよかった。してたら、こんなにノックダウンされない。改めて予定調和しないように生きていきたいと思った。
2023/01/03 ブルーノート東京