「『すごい人やな』って言わないつもりだったけど、すごい人やわ。みんな、こっちを見とるわ。すごい」。
ライブは19:00ピッタリに始まり、最初のMCは、とっても率直。初めての武道館。8000人の観衆に「観られている」感覚が、ヒシヒシ伝わってきた。
yonige はベース、ギター兼ボーカルの女子2人を中心とした4人組ロックバンド。何でもかんでも「オルタナ」で済ましてしまうのは、いかがなものか? と思うこともあるけれど、オルタナがわかりやすいでしょう。ストレートなロック。
去年の10月、日大生物資源科学部の学園祭で観て以来。その時のブログは、こちら。
【ライブ】yonige 大阪/寝屋川発!オルタナ ガールズ・バンド@日大生物資源科学部 - 検索よりも実体験 (^^) 食べる 観る 見る 波に乗る ネコはミッケ
大きくなって帰ってきたなぁ、と感慨にふけるの巻。リズム隊が、決まってるんだよね。ベースはグルーブがあって、小気味いいし、ドラムは切れ味がいい。スパッ!!!と、スネアが鳴る快感。
ドラムの椅子が壊れるハプニングあり、ギターのカポの位置を間違えたりなどちょいちょいあった。後半には「たくさん間違えてごめんなさい。でも、最後まで一生懸命やります」なんて言ってたけど、間違えたっていい!と思う。
ま、勿論、プロだから!とか、yonige 武道館は早過ぎるんじゃない?とか、ご意見はいろいろあるだろうけど、潔さがyonige の身上。やりきろう感に満ちたステージは、清々しかった!
「『武道館なんてすごいね!』って言われるけど、あたしたちがこのステージに立てるのは、チケットを買ってくれたみんなと、いつもお世話になっているスタッフや、徹夜で設営してくれたスタッフのおかげ」。謙虚なコメント、若いのにすごいなぁ。
「地方から来ている人は?」という質問。隣りに座っていた若い女のコ2人組も含め、けっこう手が上がっていた。やっぱり「武道館」は、特別な場所なんだろう。
yonige 初武道館はSOLD OUT。
「でも、あのへん、席、空いとるな」
「ま、一応、SOLD OUT 公演ってことやから」
と、ボケツッコミしつつも、ほぼ満席。なおかつ、これが記念すべき武道館改修前最後のロック公演。
アンコールの後は、PV上映。『往生際』。こういう終わりかたも新鮮。しかも、このPV、ちょいと意味深。
それにしても、四方八方、36方、72方、光を放つ夢みたいなミラーボール、キレイだったなぁ。
「照明がキレイだったね。いつも観てるライブは、ただ照らしているだけ」
九段下駅に向かう帰り道、そんな声が聞こえてきた。yonige の進化が楽しみ。
2019/08/13 @武道館