銀座にもこういう路地が残ってるんだなぁ...。 斎藤和義の歌じゃないけど「なんにも知らない事ばかり♪」
行ったのは日曜日だったので、 家族連れやカップルがお店の前で待っていた。 名前を書く紙が置いてあるので、順番が来れば呼んでくれる。 同じタイミングで入店すれば、食べ終わるのもだいたい同じなので、ある程度、まとめて呼んでいた印象。
お店の中に入ると、さらに昭和30年代あたりにタイムスリップ!小津安二郎が通っていた上野のとんかつ屋を彷彿とさせる。 検索したら、このお店のオープンは2013年だそう。 よくこういう場所を見つけたなぁ。
いただくのは、基本の基「めそっこ箱めし ならび」に決めた。あなごの刺身も食べたかったし、 あなご天丼も魅力的。でもやっぱり初回は看板商品でしょう。
めそっことは・・・
めそっこ(メソッコ・Messokko)は、穴子(あなご) や鰻(うなぎ)の若魚。体調20センチメートル前後の細くて小さなものをいう。めそとも。
江戸前の穴子を好んだ江戸っ子は、特に「めそっこ」 を最上したといい、 今でも銀座や日本橋の老舗の寿司屋やアナゴ料理店では、この「 めそっこ」を仕入れ、提供している所もある。
小さなあなごだからって味が落ちるわけではなく、むしろ真逆。 このお店の料理長さんは、 日本橋のあなご料理の店で経験を積んだという。
オーダーするとき、福々しい年配の女性は、こんなフレーズを口にする。「ふっくらとした煮あなごと、香ばしい蒲焼あなごが並んだ めそっこ箱めしでよろしいですね」。聞いているあたしたちは、魔法にかかったようにうっとりしてしまう。「ふっくらとした煮あなご、香ばしい蒲焼あなご、 ふっくらとした煮あなご...」。幸せも、セットでやって来るような気分になるから不思議。
ご飯の量は普通がお茶碗1杯半、大盛も少なめもオッケー。プラス 300円であなご肝吸いに変更可。
じゃーん、いよいよやってきました「めそっこ 箱めし ならび」。香りづけ、ワサビ、ネギについては、 食べログのコメントがすばらしいので、リンクを貼っておきます。 読んでると、あの感動が蘇る...。
ランチメニュー : 銀座ひらい - 東銀座/魚介料理・海鮮料理 | 食べログ
「めそっこ 箱めし ならび」は1800円。 もっと早く食べておけばよかった気もするけど、食べられて心底よかった逸品(年齢的には十分過ぎるほどだけど)。やっと少し大人に近づいた気分。路地、内装と併せて、 本気で行く価値ありだと思います。