後ろで、大きな声で歌ってた女のコ。もう大人の女性だろう。すっかり青春に戻ってた。
「こんなパンパンのZeppはひさしぶり」と言う声が、どこからか聞こえてきた。
「Lisaがやめて、どのくらい?」
「20年」
「その間、何してたの?」
「ソロ」
「へぇ〜」
m-flo 初心者と、昔からのファンらしきカップルの会話。20年って言うと、とてつもなく長い時間だと思っていたけど、今、こうやってここにいると、光陰矢の如し状態。あっという間だった気もする。
2001年6月だったかな、ライブがあったのに、行けなかった。その後、Lisaが脱退しちゃったから、結局、Lisaがいる m-flo は観れないまま、どんどん年月は流れていった。そして、いよいよ今日がやってきた。どうしてもチケットを取りたかったので、2日間ともエントリーしたら、2日間とも当たった。
1日めも2日めも、関西弁が聞こえてきた。今回は東京のみだから。
"come again"
Lisaがこの曲を歌うのを聞きたくて、18年待った。ちょっと泣いたけど、不思議なくらい自然だった。
つまり人生にはいろんなコトが起こり、長い年月が経って、もう一度、巡ってくることもある。プチ『百年の孤独』。
「ありがとう」を繰り返し、Verbalは丸くなって、謙虚になった印象。Crystal Kay、MINMI、日之内エミなど、m-floファミリーも一堂に会し、お祭りモードは最高潮。
2日め。新しいアルバム『KYO』の意味を語るTAKU。今日であり、響であり、時には恐。同音異義語としておもしろいと思った、と。
パラレルワールド。今まで積み重ねてきた選択の結果として、今日がある。
そう、人生は選択の積み重ねなんだよね。
「次が最後の曲って言ってから、レスポンスがあるまで、一瞬、間があったからどうしよう?! って思ったよ」と、Verbalは言っていた。いろんな思いを抱いて、ライブに挑んだんだろう。抱えていたいろんなコト、どれだけ重かったか、想像を巡らせた。
Lisaは相変わらずの、GOD姐さん。言いたい放題で、ちょいとCrazyな印象は相変わらず。変わらないね。そんなLisaを待っていた。おかえり、Lisa。みんな、待ってたんだよ。やっぱりLisaがいてこそのm-flo。
「昨日も来た人、いる?!」とTakuが客席に向かって尋ねる。「ハイッ、ハイ」と手を挙げたりなんかして(^_-)。
ラストは "NO QUESTION"。
「昨日は早く出過ぎた」(アンコールで) なんて、Takuが言ってたっけ。
何か積極的に自分が働きかけることはできなくても、ひたすら待っていれば願いが叶う。そんなこともあるって知った夜でした。
そういえば、人生初の「ノン・アルコール ライブ」だったんだわ。実験的だったのかな。
2019/11/22, 23 @Zepp Tokyo