【ライブ】ユーミンは生き神様、教祖様。ありがたく拝ませてもらいました。

f:id:megmikke:20190318005103j:image 「Ghana presents 松任谷由実 TIME MACHINE TOUR Traveling through 45years」と銘打ったツアー。1曲めは、まさかの「ベルベット・イースター」。デビューアルバム「ひこうき雲」(1973年発売)に収録されていた曲。ユーミンは当時、19歳だったんだよね。改めてすごい才能に感心するの巻。

 中央に大きな円形ステージがあり、まわりをバンド・メンバーが囲む。ステージはせり上がる仕組みなので、立体感が強烈。尻尾の動きとかリアルで、本物かと見間違えるほど精巧な象ロボットが登場したり、中東風の建物や恐竜が影絵のように描き出されたり。ダイナミックなだけじゃなく、緻密なんだわ。

 最近、よく武道館でライブを観るんだけど、ユーミンのステージは圧倒的にお金がかかっているし、創りこまれている。ネットでチェックしてみたら、ステージ、8種類の衣装などツアー費用は30億円にのぼるとか。衣装は燕尾服、シルクハット、バブリーなボディコン、大パンタロンなどなど。

 観客にはフラッシュ・ライトが配られた。武道館の観客席が一面、光の海になる。青いラベンダー畑にもなる。極めて天井に近い席だったので、俯瞰状態で会場を見渡せた。ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ」では、照明がたんぽぽの色とカタチになる。もう、それがキレイでキレイで、身もだえしそう。超一流のショーだなぁ。

f:id:megmikke:20190318014447j:image ユーミンからのメッセージ。ぜひ、拡大して読んでみてにゃ。

 昨年(2018年) デビュー45周年を迎えたそう。つくった歌は600曲にものぼるという。そして、集大成となるベストアルバムをリリースした。純白のワンピースを着た、彼女は言う。「初めてご覧になる方は、こういうツアーをしてきた、ということを知ってほしい」。

 涙腺が崩壊したのは中盤「セシルの週末」のイントロで。「COBALT HOUR」が聴けたのもうれしかった。中学生のころ、この曲を聴きながら、未来を夢見た。「夕涼み」なんて、地味めな曲も聴けたし、「かんらん車」も。

 そういえば昔、何かのインタビューで、「かんらん車」のモチーフは多摩川園だとユーミンが言っていたっけ。Wikiを見てみたら、多摩川園が閉園したのは1979年だそう。40年も経つのか...と、感無量。

 曲間はダンサーたちが踊り、マネキンのような人間が大量に出てきたり、無数の光の星屑がキラキラ煌めいたり、空中ブランコも登場。

 曲のラストでポーズを取ってバチっとキメたユーミン、カッコよかったなぁ。やっぱりユーミンは女王様であり、ユーミン教の教祖様なのだ。なのにMCとか、立ち振る舞いが謙虚なんだよね。あぁ、すごい。

荒井由実松任谷由実は同一人物って、みなさん、知ってますか?」と笑いをとり、「こんな(集大成的な)ステージ構成にしてしまうと、松任谷由実、引退か?なんて言われそうだけど、わたしはまだまだ引退なんてしません」とキッパリ断言。

 アンコール3回、全28曲、3時間弱の大ステージ。1回めのアンコールで「カンナ8号線」のイントロが流れ「Destiny」へと繋がったときは、もう大興奮。

 とにかく600曲あるわけだから、あの曲が聞きたかった!なんて言っても、キリがない。どの曲を歌おうと、歌わなくても、どうでもよくなってくる。ユーミンと同じ場所に居られただけで、しあわせ。そして、当時はそんなに印象に残らなかった曲が、今になって、スルメのように、心とカラダのすみずみにまでしみてきて、再発見できたこともうれしい。時代は移り変わっても、ユーミンの音楽は不滅。

 せっかく文明が進化したので、ネットでセットリストを検索、Amazon Music Unlimited で、同じ曲順でプレイリストを作ってみたら、またまたスルメ状態で、あのライブが蘇るんだにゃ。

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f:id:megmikke:20190321160734p:image (敬称略) @日本武道館 2019/03/09