GODIVAの羊羹をいただいた。
「えっ、GODIVAが羊羹?!」。
くれた人はミステリアスな微笑みを浮かべて、こちらを見ていた。今にして思うと、GODIVAと羊羹という、ぱっと見、不似合いなコラボの魅力が、よ〜くわかっていたんだと思う。
インバウンドにもめちゃくちゃウケそうな外箱。
箱を開けると、どことなく、ハワイの日系人のお店の包装紙にありそうなデザインの小箱が5つ入っている。この小箱を開けたときが、エクスタシーの入口だった。
チョコレート味の羊羹なんて、食べるのは生まれて初めて。でも不思議と違和感がまったくない。
和菓子を食べているんだか、GODIVAのチョコレートを食べているんだかわからなくなるけれど、そんなコトはどうでもよくなるような自然で上品なお味。小さな資料を読むと、小豆生あんも入っているんだそう。このマイルドさは、小豆生あんから来るのかも。
そして黄色い小箱はカカオフルーツ味。何も考えずにおいしくいただいた。例えばライチとか、マンゴスチンとか、そういった南国の甘酸っぱい果物を彷彿とさせる。トロピカルなフレーバーと羊羹が見事にコラボしていた。こちらには「白あん」が入っているそう。なるほど、なるほど。
ふと思った。
「カカオフルーツって、カカオじゃないの?」
で、検索してみたら「カカオの実の中の種(カカオ豆)の果肉がベースになっていて、貴重なものらしい。GODIVAでは「カカオフルーツジュース」のほか、ムースショコラやカップアイスなども発売しているんだそう。
GODIVAのサイトによると、カカオフルーツはほとんど廃棄されていたとか。最初、もの珍しいから始まったGODIVAの羊羹から、廃棄ロスという社会問題にたどり着いた感がある。
カカオの実のジュースはどんな味? チョコ味ではありません【ゴディバ】 | Oggi.jp
それにしても、この羊羹、見事なほど開けやすくて、食べやすい。大きさもフィンガー・フードにちょうどいいんだよね。軽く冷やしてもいけるそう。手元にある分は、冷やして食べてみよう。