去年の夏、銀座に行ったとき、「銀座奥野ビル306号室プロジェクト」の存在を知った。
竣工して間もなく306号室に入居し、美容室を営んでいた須田芳子さんは、美容室を閉業した後も、2008年に100歳で亡くなるまでこの部屋に住み続けたという。
修繕などの手が加えられる前に借り受け、306号室を維持し、活用しようという非営利活動が、このプロジェクト。この部屋の空気を吸ってみたくて、行ってみた。
1932年竣工の奥野ビルは、今日もどっしり構え、余裕を持った風情で、銀座の街に存在している。
竣工当時は、腰が抜けるほどモダンだったんだろうなぁ。今だって、オシャレ。
噂の手動開閉式エレベーター。手で開けるだけじゃなく、降りるときも手で閉めないと出発できないので気をつけましょう!と書いてあった。
センス抜群の行き先階表示盤。ヨーロッパとか、ブエノスアイレスの香りがするような。
隣に消火器が置いてあったけど、この消火栓も現役なんだろう。
古いけれど、ちゃんと整備され、キレイに保たれていて、ビルへの愛着が感じられる。
やってきました、306号室。
しかし、閉室だった!
入口には、かつてここに存在していた「スダ美容室」と、306号室を保存するプロジェクトについて、ほんの少しミステリアスかつ前衛的な文章で語られている。静かに燃える思いがこもっているので、ぜひ、拡大して読んでみてにゃ。
隙間から室内を覗いてみた。306号室は週末だからといって開いているわけではなく、イベントがある時など、開室するよう。
タイムスリップが終わり、地上に戻る。 銀座の裏通りには、昔のビルがまだ残っていて、上海にいるみたい。
お腹が空いたので、ミシュランで星を取ったというラーメン屋さん(Ginza Noodles むぎとオリーブ)へ。さすが銀座?!ラーメン店とは思えない、外観。
せっかくなので、低温鶏チャーシュー・国産豚チャーシュー増し、味玉入り、醤油テイストの「特製鶏SOBA」(1080円) をオーダー。
お店の前に「日本一 こだわり卵」というダンボールが置いてあったりもして、確かに半熟卵はとろとろで絶品だった。でもなぁ...。
食べログのレビューを読むと「いかにおいしいか」について、語りまくっている人続出だし、ミシュラン掲載店だし、ラーメン好きにはある意味聖地なんだにゃ。去年の「一蘭」といい、今回といい、今時のラーメンに向いてないのも、あたし。
【ところで今日はミッケの日】
昨日はネコの日、今日は2月23日「にゃんにゃんみー」でミッケの日なのにゃ(かなりこじつけ(^_-))。ママからプレゼントされたのは、(いかにも100均っぽい)紫色のボール。
しかし!にゃんとも形容しがたい音はするわ、転がる時の音は大きいわ、いまいち馴染めず、警戒モードに突入。
実はこの後、渾身の力をこめて(ボールに)パンチを食らわせたんだけど、ママはシャッターチャンスを逃した (上の写真をよーく見ると、あたしの右手が床から離れ、パンチの準備に入っているのにゃ)。
やっぱりママとふにゃふにゃしてる時のほうが、しあわせなのにゃ。ママ、写真撮ってないで、もっと撫でてにゃ〜(ミッケ)。