タウンセブンのチャイハネに布を買いに行った。いくらコロナ禍といえ、それだけで帰るのはもったいない。妙に麺類に惹かれる今日この頃、ラーメン食べてから帰ることにした。近いのに行ったことなかった「春木屋」へ。
せっかくなので「ちゃーしゅー麺」(1350円/税込)にして、味玉(100円/税込)も付けてみた。昭和なお味、醤油ベースのスープ、太めの麺。食べ終わってみると中華そば(850円/税込) でよかったかも、なんて思ったりして。
昭和風味なラーメンを食べていたら思い出した。昔々大昔、荻窪北口のロータリーが今より遥かにのどかだった頃、デビュー前の森進一が働いていたラーメン屋があったことを。当時、荻窪からバスに乗ってピアノを習いに行っていた私は、母と一緒にこのラーメン屋に入った記憶があるような気がする。
検索すると「漢珍亭」というお店らしいが、2013年に閉店したんだそう。あたしの記憶では荻窪駅北口ロータリーに面して、線路を正面にして左手にあったような。閉店時はタウンセブンで営業していたそう。タウンセブンだって、元々は戦後の闇市だったところだもんね。闇市って、ずいぶん遡っちゃったなぁ。
昭和モードが乗り移ったのか、帰り道、ふと見たら、思いっきりそそられる路地が...。
迷い込んだような錯覚に陥る喜び。
魔法にかけられ、子供の頃にタイムスリップしたみたい。
荻窪銀座じゃなくて、荻窪東銀座っていうのがシビれる。検索したら何でもわかっちゃうような便利な今より、こんな看板を見ながら、お店を選んでいた頃のほうが幸せだった気がしてきた。
荻窪タワーというビル。タワーというほどタワーでもない気がするけど、こんなところも荻窪らしくていいのかも。
今度、食べに来よう。
ここもね。
西東京方面に行く時の単なる乗り換え駅、という存在でしかなかった荻窪。でもちょっと歩いただけで、発見がたくさん。もう遠くに旅行しなくてもいい気がする。近くにもおもしろいものがてんこ盛り。
