大食いじゃない日記 沙婆裸 Sahara


新宿三丁目靖国通り沿い、花園神社脇にある喫茶店。まるでかつての暴走族の当て字のような店名からも想像できる通り、思いっきり昭和モード。

ジリジリと鳴る黒電話。カーテンも、椅子とテーブルも、壁にかけてある絵も、店に一歩入った途端にタイムスリップ!

あたしのイメージは、昭和40年代後半、ガロの「学生街の喫茶店」あたり。

このお店に行ったら、もよおす、もよおさないに関わらず、必ず行ってみたいのが、お手洗い。

扉を開けると、緑のタイルが一面に貼られていて、ジャングルみたい。洗面台には蛇口がふたつ。でもひとつは水が出ないので、もうひとつを使った。

なんか最近、なんでもちゃんと動くことに慣れ過ぎているのかもって、ふと思った。一つ出なきゃ、もう一つを使えばいい。そんな単純なコト。

コーヒー一杯400円。チェーン店じゃなくて、こういう空間でお茶するのもいいな。ただ、18:00閉店らしいけど。

で、このお店が入っているのが、三光町ビル。1978年に消滅した町名がついている。

で、思い出したのは、20代前半ころバイトしてた会社の「新宿東営業所(宿東)」が入ってたビルにも、確か「三光町」という地名が入っていたような。地下には「ケニア」という喫茶店があった記憶が...。

探してみたけど、ケニアは見当たらず。ビルも建て替えられたのか、大リニュアルされたのか、当時の面影は見つからず。

それにしても、こういうお店が、こんなど真ん中に、ちゃんと現役で存在してるのが、新宿の懐の深さだなぁって思う。高島屋近くにも、ひっそり生息するホテル街を見つけた。この話は、また次回。