浜岡原発(後編)


「ここには何もないんです」と、民宿の人は言っていた。

夕陽がとってもきれいな、静岡県最南端の岬がある町。灯台砂丘、そして浜岡原子力館。

御前崎をクルマで走ってたら、地球が丸いことを実感できたような気がした。でも、寂寥も感じた。

産業が少ない町に、原発を作る。原発があれば、仕事が増えていいと言う人もいる。そして作った電気を大都市圏に供給する。

浜岡原子力館展示を見学していると、化石燃料は有限だし、温暖化、オゾンホール...。原子力発電は、必要なのかも?と思ってしまう。そもそも日本の原発廃炉になっても、アジアの近隣諸国がどんどん原発を作るだろう。

いま現在は、日本で稼働している原発はない。節電という言葉もめっきり耳にすることが減った。電気は足りてる。なのに、原発再稼働を主張する政府。

行ってみて感じた。それは原発が軍事施設だから。国防なのね。

原子力館の中には、原発に関する様々な資料が、誰でも見られるように公開されている。

帰り際、資料の写真を撮ったすぐ後、ふと振り返ると、警備員がすぐ脇にいた。別の展示場所に移動しても、5メートル位離れたところに、立っていた。気のせいかもしれないけど。

受付のおねえさんに「原発の中には入れないんですか」って訊いてみたら、「国から原発内は立ち入り禁止という指示が出ているんです。地元対象の内部見学はあります」と返ってきた。

あたしは原発反対派だったけど、今回御前崎に行って、わからなくなった。

結局、原発そのものではなく、原発を管理している会社の隠蔽体質が問題。

原発事故によって、故郷に帰れない人がたくさんいるのに、漏れている汚染水を隠し、原発再稼働なんて、やっぱり受け入れられない。ましてや、他の国に輸出するなんて!

あたしに何ができるだろう?