【東京国際映画祭】「ヒズ・マスターズ・ヴォイス」

  J-Waveを聞いていたら、東京国際映画祭の作品選定をしている人が真っ先に紹介していたのが、この作品。

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 ハンガリーに住んでいる主人公は、テレビのドキュメンタリー番組で消息不明の父を見つけたような気がして、アメリカに探しに行ったら、すったもんだの挙句、父と再会し、ついでに?!宇宙と繋がって...。そんな奇想天外な展開だと言うので、モノは試し。観てみることにした。東京国際映画祭公式サイトの「あらすじ」は、こんな感じ。

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 ときどき、睡魔に襲われつつも、最後まで観た。監督、主演俳優、脚本家によるトーク・セッションで脚本家が言っていたのは「人間とは何か? どこへ向かっていくのか?」。

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「我々は、なぜ存在しているのか? 人間が生きているのは、たまたまなのか? 必然性があるのか?」。といったコメントもあった。あたしが理解できなかっただけかもしれないけど、答えは明示されず、自分で考えるように、という暗黙の了解だったような印象。

 質疑応答では、高尚な質問が飛び交った。SFマニアの人が多かったみたい。

小学校のころ、ジュール・ヴェルヌとかSF小説を図書館で借りたりしたが、長〜いこと、とんとごぶさた。久々の再会?で、SFモードに突入するか?とも思ったけど、そうでもなかった。スタイリッシュな映像は、図書館で読んだSF小説が現実になったみたいで、トキメイタけどね。

 帰り道、若い男のコたちの会話。

「オレ、よくわかんなかった。オマエ、わかった?」

(訊かれたほうは、理解できなかったわけじゃないけど、うーん、ムニャムニャ...と、言い淀む)

「おもしろかったか? おもしろくなかったか? と言われたら、やっぱ、おもしろくなかったって感じだよな」。

 思わず、激しく同意!と、会話に参加しそうになったりして(^_-)。いつもと違うテイストの作品もいいけれど、来年はちゃんと予習して、人間模様が入り乱れる系の、できればスペイン語の映画を観ようと、今から心に誓うの巻。