群像劇、人間ドラマが大好きなので、この作品は絶対観なくちゃ!と思い、観に行った。人間関係が複雑なのも好きなのに、理由はよくわからないけど、ピンと来なかった。
ただ、シントラという町はズバ抜けて美しかった! 「この世のエデン」と呼ばれ、世界遺産なんだそう。ちょっとやそっとのキレイさではない。思い出すと、ウットリするような風景の数々。ま、景色を味わえただけでも、この映画を観る価値はありました。
昔々、スペインのポルトガル国境のけっこう近くに、長期滞在(短期留学) していた時、行ってみればよかった。でも誰もシントラの話はしてなかった気がする。ま、いいっか。映画観たら、すっかり行った気になったから。
--------------この先、ネタバレ--------------
ラストシーン。余命わずかの女優と関わりがある人々が一堂に会し、山を登り、山頂に立つ。美しい海と、夕陽に照らされて。その風景を上から俯瞰で撮影し、山を下り始めると、カメラの位置が少しずつ高くなっていく。人々は小さくなり、風景が拡大されていく。
ブログを書くにあたって、検索してみたら「このラストシーンは、こう解釈できるのでは?」なんてコメントがあったりした。なるほどね〜とは思った。ただ、作品の質とかではなく、単純好みの問題で、あたしには合わなかったんじゃないかな、って気がしている。