お花の送り主は有名人揃い。
昔々、オールナイトフジのディレクターだった港さん。出世したにゃ。
コンサートが始まる前、ステージのスクリーンに「プチシルマ」のコマーシャルや、YouTubeで話題のすっぴん→化粧→研ナオコの出来上がり動画が流れた。
「こんばんは、吉永小百合です」と彼女が言うと、会場は一気に笑いに包まれたが、ご本人はまだ硬さが抜けないていないように見えた。
「ここ20年くらい梅沢富美男と一緒にまわっていたので、ソロは久しぶりで緊張する」と言っているのを聞いて、これだけの人でも緊張することがあるんだなぁ...と思ったりした。そう、約2000人の観客で、LINE CUBE SHIBUYAは超満員なのだ。
歌詞が飛んだのは、2曲めの『アザミ嬢のララバイ』。あぁ、本当に緊張してるんだな...と思ったけど、このへんから彼女は吹っ切れ、腹をくくったように見えた。
「ファイナルコンサートと銘打ってはいるものの、ファイナルになるかどうかはわからなくて、いつもファイナルという心意気で歌っている」と、ご本人が言っていた。もうそのあたりから、コメディエンヌの香りが漂ってくる。
4曲めの『夏ざかりほの字組』で、突然、田原俊彦登場!彼女自身、梅沢富美男、小椋佳、宇崎竜童がゲストで来ることはもちろん知っていたけど、トシちゃんが来ることは知らなかったそう。もうほぼ号泣。
梅沢富美男は研ナオコを褒めまくった後で、「ファンクラブの入会金が500円、年会費が1,500円、芸能人とは思えない値段設定」とか、早逝した歌手に触れ「美人薄命、あんたは長生きするよ」とか、もう「死」さえもいじりまくるその活力!
宇崎竜童は「オレはまだまだ行けるぜ、ベイビー」張りにかっ飛ばし、『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』を熱唱。
そういえば、小椋佳は「ボク、もう来年80歳」とか言いながら『愛燦燦』で、歌が入るところで入れなくて、やり直してたっけ。そうそう、緩くいくのもありだよね。いつまでもカッコいいのもあり、緩いのもあり、ここまで来たら、何でもありなんだと、しみじみ思った。
歌いまくり、喋りまくり、ぼやきまくって、休憩なしの2時間半。すご〜いパワーだと思う。
このコンサートはネットでも話題になっていたけれど、いい記事を見つけた。セットリストも載ってます。ほとんど全部の曲を知ってる喜び。やっぱりあたしって、昭和の女だと実感した一夜。
研ナオコ「歳なんか考えてる暇はない」田原俊彦、宇崎竜童ら豪華ゲストも駆けつけた53周年コンサート(ライブレポート) - 音楽ナタリー
2023/10/19 @LINE CUBE SHIBUYA
(敬称略)