まず音楽が超不穏。これから悪いコトが起きるんじゃないかと、ドキドキしてくる。映画が始まってほどなくすると、映画館を出て、ウチに帰って、ネコとふにゃふにゃしたいと思っちゃったくらい。音楽は、確かに起こることを暗示してもいるけど、主人公の心のうちや、独裁政権下の祖国の状況も表していたんだと、終映後のQAを聞いてて思った。
映画を観ていると、ラテンアメリカの小さな町や村を、昼下がりに歩いている時の香りが漂ってきた。気のせいだと思うけど、ロケで撮影された風景は、とってもリアル。
例えば、主人公がかくまっている活動家の仲間に会いに行くとき、路線バスを乗り継ぐんだけど、その路線バスとか。チリでは乗合バスのことを、ミクロって呼ぶんだなって思ったりして。作品のテーマは非常に重いんだけど、ロードムービー的な側面もある。
映画が終わってから、QAがあり、マヌエラ・マルッテリ監督登場!
真摯に、丁寧に、質問に答える姿が印象的。別の日程に行われたQAがYouTubeにアップされてました。
マヌエラ・マルテッリ監督『1976』Q&A|Manuela Martelli - YouTube
まだ観たばっかりのせいか、衝撃が強かったからか、うまくまとまらないので、オフィシャルサイトのスクショを貼っておきます。身も凍るような結末は、後ほど追記する予定です。
「映画館での体験はすばらしい」独裁政権下のチリを描いた『1976』監督が日本の映画ファンに呼びかけ|第35回東京国際映画祭(2022)