舞台は1969年のサイゴンだけど、ベトナム戦争は一切出てこない。
ベトナム映画っていうと、『青いパパイヤの香り』のトライ・アン・ユン監督を連想する人もいると思うけど、この映画に静謐さはまったくなく、とってもポップ!いまどきの感覚が炸裂!
主役のニュイ役 ニン・ズーン・ラン・ゴックという女優さんは、1960年代のサイケもピッタリ似合うし、アオザイも着こなすし、バッチリ化粧しても、ナチュラルでもいける。ファッションによって表情も変わるし、魅力的!
現代にタイムスリップすると、ニュイの母の店で下働きをしていたタン・ロアンが自分のアオザイ店を構え、彼女の娘はファッション業界の最先端をいく会社を経営していた。その娘役 ジエム・ミー9x は、1980年代の日本の「ハウスマヌカン」的な匂いがぷんぷんしてて、どこか懐かしい。
いよいよ、ベトナムの若い世代が、彼らの感覚で映画をつくり始めた!「観ると元気になる、ビタミン・ムービー」っていうキャッチコピーの通り、観終わると強烈なスッキリ感に包まれる。しあわせ。
新宿 K's Cinemaにて、大絶賛上映中。ちょっとご無沙汰しちゃったけど、ここは大好きなミニシアター。
新しいベトナムを、きっと発見できるはず。大オススメ💕
【オフィシャルサイト】 映画「サイゴン・クチュール」公式サイト!アオザイ旋風上陸!2019年12月21日(土)より全国順次ロードショー