2022/09/13 さよなら 6本のリュウゼツランたち
2022年4月1日 初めての出会い
築地川銀座公園に竜舌蘭(リュウゼツラン) の花が咲いている!数十年に1回だけ咲く珍しい花という話を聞き、行ってみた。ご年配の夫婦など、見に来ている方々がちらほら。「あっ、やっぱり有名なんだ」と思っただけで、肝心の開花状況は撮り忘れた。
ネットで検索してみたらこの花を鑑賞できることは、想像を遥かに超えて貴重な機会だということが、植物にはまったく詳しくないあたしにもわかった。
アガベ(リュウゼツラン)奇跡の開花! ニュースでも話題になった貴重な2種の花を公開 | GardenStory (ガーデンストーリー)
築地川銀座公園 アガベ・ベネズエラ(リュウゼツラン)について 中央区ホームページ
2022年4月5日 近づいて撮影
というわけで、写真を撮りに行った。
謎が多い花で、いつまで咲き続けるのか、どの時点で満開と言えるのか、わからないことも多いんだそう。100年に1回だけ咲くという説があることから「センチュリープラント」という別名があったりする。
本当に100年に一度しか咲かない?“センチュリープラント”について園芸研究家に聞いてみた - sotokoto online(ソトコトオンライン) - 未来をつくるSDGsマガジン 素人目にもかなり咲いてきている印象。
「花」という概念?!とは、ちょいとイメージが違ったりするかも。
検索すれば何でもわかってしまう(わかった気になってしまう) 今日この頃。「わからない」という神秘性は、貴重だと思う。高貴さすら感じてしまう。
2022年4月19日 下部は茶色くなってきたが 上部はムチムチ
約2週間ぶりに訪問。ちょっと間が空いてしまったら、茶色くなっている花もあった。咲き終わったんだろうか。
とはいえ、上部には開花しそうな部分も。よくよく見ると、ムチムチにふくらんで、今にも弾けそうだ。
2022年4月25日 さほど変わらず
案外、変化が少なかった。全体の真ん中あたりは満開だけど、少し茶色くなっている。てっぺんもムチムチが少し開花している。下の部分は枯れているから、下から上に向かって、ゆっくり咲いていくんだろう。マスクをしているせいかもしれないけど、花の香りは感じられなかった。
2022年4月27日 スズメバチ?!飛来
信号待ちで、ふと目を向けるとハチがいた。銀座のど真ん中にも自然は残っているんだなぁ、と感無量。それなら竜舌蘭にもハチがいるかも?!と思い、向かった。
拡大すると、スズメバチらしき大きなハチが飛んでいるのが見える。
これも拡大すると大きなハチを確認できる。ちょいとこわいくらい大きい。怪獣に変身して、ウルトラマンに悪役で登場しそう。
見えやすい表面に移動。おいしいのかなぁ、竜舌蘭の蜜。
ところで、どのくらい都会かっていうと、この公園の下には首都高が走ってる。以前ほど、大渋滞ではないにしても。
6本の竜舌蘭を全部収めて、はい、ポーズ📷
たそがれ。
2022年5月5日 終わりの始まりなんだろうか
1週間ぶりに行ってみると、1本が傾いているように見えた。花も満開が過ぎた感じ。竜舌蘭は花を咲かせると枯れてしまう、というのは本当なのかもしれない。
竜舌蘭に親しみを持つようになっていて、思わず涙💦
今日はハチも見かけなかった。
2022年5月11日 添え木登場
傾き、このまま倒れてしまうのか?と思いきや、添え木が設置され、リュウゼツランは踏んばっていた。地面に近い部分は赤くなってきたが、最先端あたりも地道に咲いてきていた。
てっぺんもほんの少し咲き始めているよう。
2022年5月20日 てっぺん満開 パート1
ついに!てっぺんが満開になった。感無量。
全体を撮ることばかり考えていて、アップを忘れた。再訪。
今さらだけど、表示があることに気づくの巻。
2022年5月25日 てっぺん満開 パート2
みんなそれぞれ表情が違って、愛おしい。名前をつけたくなってきた。と思ったら、2人足りない!また行ってこよう。
2022年5月28日 てっぺん満開 パート3 全員集合
今さら続きだけど、6本のアガベ・ベネズエラには番号がついていることを発見。それならと、勝手につける名前は番号のスペイン語読みに決めた。
No.1 ウノさん
No.2 ドスさん
No.3 トレスさん
No.4 クアトロさん
No.5 シンコさん
No.6 セイスさん
と、書いていたら、電車の中なのに、涙が。みんな、あと少しで去っていくけれど、ゆっくりと一番上まで咲いて、ミツバチも集まってきて、静かな力が宿っている様子が見れて、本当によかった。ありがとうございました。見届けたい。また、行くね。
2022/06/05 1本を除いて花が落ちました
竜舌蘭 アガベ・ベネズエラ6本全員が写ってます。手前は「名犬チロリ記念碑」。チロリについては、下記のリンクにまとめがあります。https://www.koinuno-heya.com/famous/chirori.html
ウノさんだけが、まだ花をつけていた。
2022/06/13 みんな花は落ちたけど 葉っぱが生えてきているような気がする(気のせい?!)
ウノさん
ドスさん
トレスさん
クアトロさん
シンコさん
セイスさん
アップにすると、こんな感じ。
気のせいかなぁ、生気を感じた。
2022/06/24 葉っぱが増え 更に青々としてきた
(手前から) ウノさん、ドスさん、トレスさん
(手前から) クアトロさん、シンコさん、セイスさん
シンコさんに寄ってみると、葉っぱが増え、更に青々としていた。他の5本も同じ状態。
根本近くの葉っぱは赤くなっているが、今のところ、倒れそうな悲壮さはまったくない。
2022//07/01 みんな元気
手前から ウノさん、ドスさん、トレスさん。
左から クアトロさん、シンコさん、セイスさん。茎の赤みが増しているような気がしたが、4月の写真と比べてみても、そんなではないような気もする。この日は猛暑日。(あたしが) クラクラしてたのかも。
2022/06/25〜7/3は東京で9日連続の猛暑日。しかも9日間連続だったのにゃ。6本のリュウゼツランは、泰然自若。
2022/07/19 もしかして赤ちゃん?!
特に変化がないように見える6本の竜舌蘭。
枯れつつあるようだったが...。
写真を撮って、拡大してよ〜く見ると、青々としている右の株から茎?が伸びていた。もしかして、竜舌蘭の赤ちゃん?! うわっ、かわいい!健気! また、見に来よう。
2022/08/10 赤ちゃんが成長していた!
脇芽が大きく成長していた。
一丁前に花まで咲かせちゃってる。やっぱり下から順番に咲いていくんだなぁ...と感心した。
脇芽が出ていたのは、シンコさん。他のコたちに脇芽は見当たらなかった(ように見えた)。
2022/08/07 TBS 情報7daysニュースキャスターで竜舌蘭の話題が!
「リュウゼツランに関しては こういう条件になったならば 花が咲きますよ というのを調べた人がまだいない 分からないというのが 率直な感想ですね」と、千葉県立中央博物館の上席研究員の方が仰っていました。
2022/09/13 さよなら 6本のリュウゼツランたち
ひさしぶりに築地川銀座公園に行くと、6本のリュウゼツランたちは跡形もなく消えていた。
中央区のホームページを見ると、こんな風に書いてあった。「皆様にお楽しみいただいたアガベ・ベネズエラですが、花の終わりに伴い枯れていくことと、台風シーズンを控え倒れる危険があるため以下の日程をもって撤去作業を行います」でも「アガベ・ベネズエラの子株を採取し、生産者の圃場で2世の育生にチャレンジしてまいります」とのこと。
築地川銀座公園 アガベ・ベネズエラ(リュウゼツラン)について 中央区ホームページ
こうやって書いていても、涙が💦💦 こんなに愛着を持って、植物を観察したのは生まれて初めてかも。何十年に一度という開花を、長い期間に渡って楽しませてもらったことに感謝しつつ、さよならを言おう。
あの赤ちゃん脇芽は子株として、育ててもらっているのかな。2世として、戻ってくるのを楽しみにしてる。