【映画】ちょっとネタバレ 魂の叫びに 魂が震えた『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』

 

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f:id:megmikke:20210917224136j:image作品情報|サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)|サーチライト・ピクチャーズ

 あちこちで、絶賛、感銘、といったコメントを目に、耳にした。これは観に行かなくちゃ。

 何度も拍手したくなった。まるでリアルにライブを観ているときみたいに。魂の叫びに、魂が震えた。何もかもが凄過ぎる。あえて挙げるなら、ゴスペルの女王マヘリア・ジャクソンとメイヴィス・ステイプルズの絶唱。歯が抜けている位置までわかるほどのドアップ、ゴスペルの女王が体調不良を理由に、若手だったメイヴィスに声がけして実現したという歴史的デュエット。マヘリアはメイヴィスに、レガシーを引き継ごうとしたのでは?と、ふと思った。マヘリアはこのライブの3年後、1972年に神のもとへ旅立ったそうだ。

 ニーナ・シモンの "To Be Young, Gifted & Black" もすごかった。今まで彼女の印象といえば イントロがどこかコミカルな "My Baby Just Cares for Me" だったなんて、浅過ぎた。

 ピッチピチなグラディス・ナイトも新鮮だった。今の今まで The 5th Dimension はブルー・アイド・ソウルだと思ってた。

 50年以上も前のライブ、高そうじゃない楽器もあった気がするけど、クッと引き締まった、いい音を出してる。魂を揺さぶる音を出す。

 公民権運動など時代背景がわからなくても、映画の中でちゃんと説明してくれるから、予習しなくても大丈夫。できれば下調べしないで、いきなり映画館に行って、音と魂にノックアウトされたい。

 それにしても、映画の始まりに懐かしい20世紀フォックスの音楽。20世紀フォックスっていう会社は、もう存在しないしないんだってね。時代は変わるけど、本物の音楽は残っていく。f:id:megmikke:20210917222024j:image