子供のころ、夢中だったラジオ番組「全米トップ40」。当時、ラジオ関東(現:ラジオ日本) で、毎週土曜日の深夜、オンエアされていた。湯川れい子さんの、やや低めな声と、アメリカン・ヒッツに魅せられた。毎週毎週、ヒットチャートを大学ノートに書きとめた。
今は検索すればほとんど何でもわかっちゃうけど、当時は情報がとっても少なかった時代。むさぼるように、洋楽の情報を集め、音楽を求め、音楽を聴いた。
あれから半世紀近くが過ぎ、Amazon Music Unlimitedなら、月額780円(プライム会員) で、6500万曲が聞き放題の時代。たくさんの音楽を聞きたいときに聴ける至福を感じると同時に、「ありがたみ」がどんどん薄くなって、聞きたい音楽を追いかける喜びが減っていくような気がする。「ありがたみ」なんて言葉は、すでに死語なのかもしれないなぁ。
ひとつ言えるのは、あたしは3つの音楽幸福を持っているっていうこと。
1) 音楽を追いかける幸せを知っている
2) 音楽を好きなだけ聴ける時代を生きている
3) 上記2つの幸せを比べて、昔を懐かしむことができる
な〜んてコトを考えられるのも、音楽がくれた幸せなのかもね。
そして、昔々観た、映画のパンフレットも続々出てきた。『限りなく透明に近いブルー』、原作も映画も衝撃的だった。
時代を感じなぁ。
そして、伝説の『上海バンスキング』。人生で一番影響を受けたお芝居。この作品を観て、上海に憧れ、上海に行き、上海に魅せられ、上海をもっと知りたいと思い、上海の本を読み、また上海に行き、この作品の舞台になったといわれる和平飯店でJAZZの生演奏も味わった。上海、語り尽くせないほど魅力的な街。
できれば、写真を拡大して、和田誠さんのコメントを読んでほしい。そう、あたしはあの時代、生で『上海バンスキング』の舞台を観たんだぞ! そう、声を大にして言いたい。
大掃除ははかどり、振り返りのいい機会になっているとはいえ、コロナはすぐにでも消え去ってほしい。
世界中のコロナが一刻も早く収束しますように。