【ライブ】郷ひろみ〜GO! GO! GO! GO! LET'S GO HIROMI💕 半世紀近い時の流れを超えて。手を振る姿にデジャヴ。

 ラメラメな真っ赤なスーツでHIROMI GOは大登場した。あたしが座っている3階席にまでレーザービームで飛んできたのは、彼の濃いぃオーラ!

2億4千万の瞳」は、3曲めに歌った。1984年発売、もう35年も前の曲なんだわ。思わず、遠い目(^_-)。すでに、アンコールのような盛り上がり!

 客席に向かって手を振りまくる。そに手の振り方が、昔々大昔、テレビの歌番組に出演していたころ、10代でアイドルだったころの彼の手の振り方と、まるで同じだもんだから、感慨深い。昔と同じといえば、(やたらと)ターンしまくるのも、変わらない。

 そしてその仕草、一連の動きが、もう息が止まるほど、カッコいい。確固たる世界観を持っているというか、ある意味、天然記念物的な存在なのかもにゃ。

 ただ、もちろん昭和のアイドルに留まらず、HIROMI GOは進化している。どこか「中銀カプセルタワー」を彷彿とさせる、CUBE形状のボックスが横5列並んでいて、バンドのメンバーは、それぞれのボックスに出たり入ったり。それじゃ、過去の近未来か?!って話だけど、うまーく今風になっていて、デザインもカッコいい。

 ツアータイトルは "Brand-New Exotic"。

 新曲の「JAN JAN JAPANESE」は、にゃんと!104枚めのシングル。♪エキゾチック・ジャパーン♪ から35年を経ても、ブランニュー!なのだ!

 「カッコいい」連発で申し訳ないけど、DA PUMP や、ブルーノ・マーズのモノマネするのもカッコいい。板についてる。

 実際、ホンモノの郷ひろみに会った人は、とにかく身のこなしが、息が止まるほどカッコいいと言っていた。特にファンというわけではないのにライブに来たのは「カッコよさの権化」ともいえる生のHIROMI GO を体験してみたかったから。たとえ、どんなに遠くからでもいいからね。そして、その願いは叶った。よーく実感した。

 バラードを歌い上げ、最後に「愛してるよ」と、ささやく。

悲鳴のような「キャーーー!!!」が会場に渦を巻く。

 「キャーーー!!!」と言われてうれしいと、臆面もなくMCで口にする HIROMI GO。腕組みし「何度も言えやしないよ」と言いつつ、再び、ささやく。「愛してるよ」。またまた「キャーーー!!! 」。ひとり大笑いしながら「うれしいなぁ」と、言う。ナルシストもここまでいくと、宝石みたいな輝きを放つ。そういえば、昔もドラマとかで、よくひとり大笑いしてたっけ。

 昔々、タイプライターを打っている自分になれたらカッコいいだろうと思い、タイプライターを習い始めた。時代の流れとともに、タイプライター→ワープロ→パソコンと変遷。ついてるなあ、と思うようになった。

 カタチから入るタイプ。今、歌って、動けている自分がいる。ついてるなぁ。先のコトを考えていたわけじゃないと、彼は語る。

 「GOLDFINGER  '99」では、全身レインボーのスーツを身にまとい、それがとてつもなく様になっていた。

 1955年生まれ、にゃんと63歳!!!とは思えない彼だけど、一番年齢を感じたのは、話の長さかな。それとやっぱり、手を振っている時間が長いわりに、歌ってる時間が短いってこと。アップテンポな曲の後は、息切れしてたし。

 同じ時期に観たドリカムは32曲演奏したけど、郷ひろみは半分以下の15曲。チケット代は手数料含めると、どちらも1万円前後。ヘンな話、チケット料金は、郷ひろみが1000円ちょっと安いだけ。104曲もシングルを出してるっていうのに、ヒット曲は数えるほどしか歌わなかった。「男の子 女の子」は、聞きたかったな。アンコールのパートは、メドレーでもいいから「1970年代歌謡ショー」にしてほしかった。「花とみつばち」は、強烈に懐かしかったけどね(^_-)。

 でもSold Out公演だったんだよね。昔々からのコアなファンだけで、Sold Outできちゃうんだろうな、多分。半世紀近く「GO! GO! GO! GO! LET'S GO HIROMI💕」とキャーキャー言われ続けられるくらい、宇宙最大級の強い運を引き寄せることができる男なのだ。

 

 「希林さんがいなかったら、今のボクはいません」。樹木希林さんが亡くなったとき、彼が言った言葉が、ふと蘇った。カッコよくあるために、鍛え続け、支えてくれた人がいて、そして感謝する...。そういう循環があって、今の彼がいるんだろうと思う。

 

 NHKホール公演とは曲順が違う気がするけど、備忘録として貼っておきます。

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(一部敬称略)

2019/07/20 @NHKホール