開演前のBGMは、なぜかビーチボーイズ^_^。
昔、大好きだったバンドを観に行くのは、ちょっと勇気がいる。キレイな思い出はキレイなままのほうがいい。いわゆる初恋の人には会わないほうが、よかったりする系。ま、ある意味、怖いもの見たさだったりするけど(°▽°)
な〜んてコトを思いつつ開演を待っていると、10分くらい遅れて、ライブは始まった。
最初は音の圧が物足りない感じもしたけれど、だんだんノッてきた。ノイジーなギターも全開。
観客は当時を知っている同年代がメインだけど、20〜30代前半の若い世代もぽちぽちいる。あたしが20代の頃は親の世代の音楽に熱狂することってなかったから、時代の移り変わりを感じたなぁ。
THE JESUS AND MARY CHAIN は、1980年代半ばに彗星の如く登場した、ポストパンク系のバンド。ノイズポップとも呼ばれ、後に「オルタナ」というジャンルを確立したバンドたちに大きな影響を与えた。
The Jesus and Mary Chain- My Little Underground - YouTube
この曲が入っているアルバム "PSYCHOCANDY" を初めて聞いたときは、ぶっ飛んだ。こういう音って、それまでなかった。ノイジーなギターとポップなメロディ、アンニュイな(死語?) ボーカル・スタイルが三位一体となって、独自の世界観を作り上げる。
で、ライブの話に戻ると、ボーカルはあまり喋らず、ま、ステレオタイプな見方かもしれないけど、シャイな英国人って印象。それがまたいいんだな。
当日券は出ていたけれど、前のほうは、踊るとまわりの人たちに触れるくらいの混み具合。新木場STUDIO COASTのキャパは2400人だそうで、都内のライブハウスでは大きいほう。それをほとんど埋められちゃうんだから、すごい底力。
1時間くらい演奏したところで、次が最後の曲って言ったときには、倒れそうになった。そうだ!イギリスのバンドは演奏時間が短いのだ。しかも、彼らの初期のライブは20分くらいで終わり、暴動が起こったという伝説もある。
とはいえ、今は2019年。彼らは大人になり、アンコールはたっぷり、サイドウォーキンも演ってくれて、全体で約1時間半。大満足。
ボーカルは最初、ちょいとヨボヨボしているような印象があったような気がしたけど、もともとアンニュイなタイプだったから、こんなものか。
外国人比率、高かった。
彼らがブレイクした当時、世界中でフォロワーが相次いで登場した。そのひとつが、ロック王国、アルゼンチンのバンド "SODA STEREO"。
Soda Stereo - Primavera 0 (Videoclip) - YouTube
Jesus...のライブを観ながら、何度も、何度も、SODAのライブを見ているかのような幻想に取り憑かれた。でも、SODAはフロントマンのGUSTAVO CERATI が旅立ってしまい、もうこの世の中でライブは観られない。そう、ライブって、一期一会なんだと、しみじみ思う。ま、人生もだけどね(^_-)
ライブが終わって、外に出ると、運河の上に浮かぶ、満月。
そして新木場駅前には、レトロな電話ボックス📞。
2019/05/19 @新木場 STUDIO COAST