「最近、映画、観てないなぁ」。ふと気づき、何にしようかとちょいと考え、ほどなく決定。遅ればせながら、観てきました。とにかく最初っからラストまで、カッ飛ばし状態、笑いの大渦。そもそも、公式サイトからして、こうだもんね。
『"秘境・群馬"ほか茨城、栃木など関東圏一帯を巻き込んだ大スペクタクルが加えられ、必要以上にスケールアップした【愛と革命の物語】が誕生!』というくだり。このセンスが、たまらない!
予想はしてたけど、細かいところで、いちいち笑える。例えば、虐げられている埼玉県人が住む、非常に質素な古民家の部屋の壁に「自由」「平等」などと並んで「刺身」というお習字の作品が貼ってあったりとか(⌒▽⌒)。海がない埼玉を、セリフなしでディスる。
多種多様なディスりが緻密に入れこまれているので、見逃したディスがあるはず。配信されたら、また観そう(^_-)。
劇中、メインの物語と並行して描かれるのは、娘の結納のため東京に(軽自動車で)向かう埼玉県人親子御一行の珍道中。父は告白する。「サイパンに新婚旅行に行ったとき、現地のコーディネーターに『日本のどこから来たの?』と訊かれ『フロム・トウキョウ』と答えてしまった(自分が不甲斐ない)」。妻は淡々と反応する。「きれいな人だったもんね」。
埼玉県民の鳥「シラコバト」の絵柄付草加せんべいが踏み絵に使われたり、埼玉と千葉の出身地対決では、千葉出身の市原悦子さんの大ポスターが掲げられると大きくどよめいたり、サイタマラリアが蔓延したり、埼玉解放戦線が登場したり、もう悶絶。
(こんなくだらない)ネタに大資金を投入、大スペクタクルな作品に仕上げるって、すごい!
原作は1982〜1983年に『花とゆめ』に連載された漫画だそう。そういえばあの頃、「翔」という字が流行ってたっけ。『翔んだカップル』とか、「翔んでる女」が流行語になったり。
ラスト・シーンで流れた、はなわ『埼玉県のうた』をダウンロードして、何度も聞いて、むふふ笑い。余韻を楽しむ日々(^_-)。