「60年代のロンドンの新鮮な輝きを体感できる貴重な映像コラージュ集」「ユニークでオリジナルな時代に対する愛情あふれるナレーションを通じて、当時の生々しい感覚がよみがえってくる」
なんて、魅力的なキャッチでしょう! ポール・マッカートニー、ミック・ジャガー、ロジャー・ドールトリー、マリアンヌ・フェイスフル、ツィギー、メアリー・クアントなどなど、錚々たるメンバーが、憧れの60年代を語るというのだから、見逃すわけにはいかない。勇んで、ル・シネマに向かった。
しかし、上映開始後、しばらくして、強烈な眠気に襲われた。もともとドキュメンタリーを観てると眠くなる傾向があるような気もする。もったいなかったと、自分でも思う。結局「60年代の新鮮な輝き」の背景を知ったり、分析しようとすることに、あまり興味がなかったんだと思う。輝きは、実像のみが体現するのではないかと。ま、それはあくまでもあたしにとっては、という話。上記の記事の写真のように、評判はとってもいいのだから。
実像として強烈だったのは、マリアンヌ・フェイスフル。1960年代前半は清純派アイドル、ミック・ジャガーの恋人、そして大スキャンダルに巻き込まれての自殺未遂...。
あたしが彼女を知ったのは1980年。"Broken English" という曲だった(リリースは1979年)。この頃には、すでにドスの効いたハスキー・ボイスになっていて、心をザワつかせる、何かがあった。
この映画に出てくる1960年代の彼女は、それはそれはかわいくて、コケティッシュで、胸キュンキュン。ま、コケティッシュって言葉も、最近はあんまり耳にしない気はするけど(^.^)。
Wikiで知ったのは、彼女が出演した「あの胸にもういちど」という作品で、全裸に皮のライダースーツでバイクに乗るシーンがあり、峰不二子のモデルになったと言われているんだってね。では、そんな彼女とバイクの写真をご堪能くださいませ。
それにしても、カナ表記って、変わるのね。昔はロジャー・ダルトリーだったし、マリー・クアントだったし。いわれてみれば、明らかに「メアリー」だけど、マリー・クアントは、マリー・クアントなのにゃ(独り言)。