2018年W杯〜食欲以外の欲が消滅するほど夢中

 この1か月弱、生活の中心はワールドカップ。食欲以外の欲はなくなった。睡眠よりサッカー、眠くならないためにおやすみ前のビールも控え、映画を観たいという気持ちにもならず、ライブに行きたいとも思わない(波乗りだけは行ってる)。

 本当にどうでもいいコトだけれど、W杯が始まってから太った。ただでさえ料理はしないほうなのに、ますますカンタンに済ませてしまい、オーバーカロリーになったってわけね(°▽°)。

 特に朝3時からの試合は、朦朧としながら夢の中で選手と一緒に走りながら見てたりするので、もういろんな試合がごっちゃになっていて、記憶が曖昧。だったらテレビを消してゆっくり寝て、朝の情報番組で結果をチェックするとか、録画してゆっくり見る👀とか、すればいいのに、どうしてもリアルタイムで見たいのが、サッカー。

 日本が敗退し、南米勢も消え、4年に一度の「にわかサッカーファン」、あたしのワールドカップは、ほぼ終わったけど、残すところ準決勝、3位決定戦、決勝の4試合。最後まで楽しんじゃおう!という心境になっている。

 国際試合になると燃えるタイプ。それにしたって、なんでこんなに興奮するんだろう?と考えてみたら、大きな理由が2つ浮かんできた。

 理由のひとつは、経済的に力を持ってる国や、サッカー大国を、小さな国が奮闘してがんばって互角に闘う、その姿に心を打たれるからかなぁ。

 例えばアイスランド!!! あの!アルゼンチンと引き分け、決勝トーナメントに残ったクロアチアには負けたとはいえ、スコアは2-1。人口たったの35万人、前橋市と同じ規模なんだそう。妖精がいそうな小さな国が、イタリアでさえ敗退した過酷なヨーロッパ予選を勝ち抜き、世界を相手に闘う。あぁ、こうやって書いているだけでもウルウルしてくる。

 もうひとつの理由は、国を背負って立つ重責がありつつも、案外運の良し悪しで勝負が決まってしまう予測不能な展開にしびれるから。PKなんて最たるもので、たまたま入ったシュート、たまたま入らなかったシュート。国の命運を賭けて闘っている割には、あっさり勝負が決まっちゃったりする。それはどこか、人生にも似ている...なーんて思ったりする。

f:id:megmikke:20180709192810j:imageミッケもワールドカップに夢中?!

 せっかくなので、印象に残った3つの国のことを書いておこうと思う。

パナマアメリカ合衆国が予選落ちしたほどの激烈な北中米カリブ海予選を勝ち抜き、初出場!!! かつてパナマといえば野球だったけど、最近はサッカー人気が急上昇だとか。大統領が直接電話で現監督に就任依頼したっていうエピソードを聞いて、感動した。サッカーで国興し? それだけ本気っていうことね。今回は3連敗だったけど、4年後は台風の目になるかも?!

 試合を見ていたら、長いこと忘れていたパナマの思い出が蘇ってきた。治安がよくないエリアの(やや)高級ホテル。ガラス張りの角部屋から見たパナマ・シティの夜景や、曇り空の開発途上のリゾート地、旅行代理店のユーモアたっぷりラテン気質全開のおにいさん、そしてパナマ運河。派手な印象はなかったけど、懐かしい。

ウルグアイ】ブラジル、アルゼンチンというそれぞれまったく異なる強烈な存在感と個性を持つ2つの大国に挟まれて、謙虚で質素な国民性が出来上がった?っていうのが、行ったときの印象。関西で言えば、ウルグアイ→奈良、ブラジル→大阪、アルゼンチン→京都...なんちゃって。

 ウルグアイで作られた「ウィスキー」(2004)は、美男美女が一切出て来ず、とてつもなく地味なんだけど、心にしみいる素晴らしい映画。

 で、サッカー。やっぱり南米、ラテン系。サッカーになると燃える!前回のW杯で対戦チームの選手に噛みついたスアレスはすっかり大人(オヤジ)になり、吸血鬼から卒業。それはちょっと残念?!だけど、キレ味よかったな。カバーニとの2トップで、ピッチの端と端から長いパスを出しつつ、ゴールに向かって疾走する姿にノックアウトされました。ま、たらればの話だけど、カバーニが怪我しなければ、フランスに勝ってベスト4も夢じゃなかったかも🦆。

【ブラジル】前にもブログに書いたけど、ブラジルとサッカーと言えば、必ず思い出すのは、エスタジオ・ド・マラカナンを訪れた時のこと。ブラジル人ガイドの女性は、こう説明した。

「1950年、完成したばかりのこのサッカー場でW杯ブラジル大会が開催されたの。新しいスタジアム、自国開催のW杯。ブラジル人は熱狂したわ。でも優勝を懸けた一戦でウルグアイに2-1でブラジルが負けたの。それはマラカナンの悲劇と呼ばれているのよ」。

 伝説の一戦を語る彼女の顔は悔しさに満ちていた。まるでその場に居たかのように。20代後半に見える彼女は、もちろん生まれていない。あたしは思った。これがサッカーに賭けるブラジル人の遺伝子なんだろうと。

 ブラジル人って普段は明るくて、超フレンドリー、とっても人懐っこいのに、サッカーで負けると暴動が起きたりするから、サッカーは彼らにとって、特別な何かがあるんだろうなぁ。

 64年後。再び巡ってきた自国開催では準決勝でドイツに7-1で歴史的大敗。そして今大会では、準々決勝で敗退。でもいつか、ブラジルは必ず再び世界一になる。その日を待つ。

 それにしても、前大会では少年だったネイマールが、すっかりオトコになっていた。爽やかさが薄まっているように見えたのが、とっても残念。審判に文句を言う表情を見て、品がないと感じたのは、あたしだけ? 

 そして最後は、我らが日本。予選リーグ3戦3敗なんて予想する評論家もいたのに、決勝トーナメントに進んだ。ベルギー🇧🇪がアディショナル・タイムに得点、逆転されたときは、思わず悲鳴を上げたけど、不用意なパンチングで非難集中したGK川島もスーパー・セーブで挽回、選手たちの大活躍を思い出すと、いまだにうるうるしてくる。勝負も大事だけど、爽やかに全力で闘うって美しい。潔さがカッコよかった。

 西野監督、今回のワールドカップのみの契約だったって言うけど、結果出したんだから再契約すればいいじゃん!って思うのは、素人考え? 

 それにしても、今回のW杯で睡眠の大切さを実感した。細切れ睡眠だと(寄る年波も手伝って)昼間へろへろ〜。

 と言いつつも、ドM体質なので、寝不足感が快感だったりする。明日朝3時からのフランスVSベルギー戦に備えて、寝よう。