ある日、とある住宅街の駐車場で人を待っていた時のこと。すぐ近くの路上で、若いサラリーマン風の男性が、おばあさんに無理矢理スマホを押し付け、電話で話させようとしている。「なんかヘンだ」と思いつつも、自分のスマホに気を取られ、ちょっと目を離してたら、いきなりドンッ!!!という音がした。
音がした方を見ると、若いサラリーマン風男性が、屈強な男に壁に押し付けられている。
「刺されたのか?!」と、最初は思ったが、取り囲んでいた数人の男たち(女性もいた)の1人が、高々と警察手帳をかざすと、陽射しを受けて警察のマークがビーム光線みたいにキラキラ光った。押さえられた若い男性は、さほど抵抗することもなく、捕えられたようだ。
おばあさんは、消えていた。
隣にいた見知らぬ男性が「何があったんですか?」と、あたしに訊く。
「想像なんですけど、おれおれ詐欺で...」
「振り込め詐欺ですね」。さりげなく訂正された。加齢ゆえ、とっさに出てくる言葉がアップデートできていない自分に気づく(°▽°)。
「そうです、そうです、さっきいたおばあさんが囮になって、振り込め詐欺を現行犯逮捕したしたんじゃないですか」。
多分、そのくらいのコトはその人も想像していたのだろう。あまり反応なく、会話は終わった。
あれから約2週間。地名と逮捕をキーワードで何度も検索してみたが、出てこない。逮捕された若いサラリーマン風男性は、いかにも使いパシリ風情だったので、元締めを一網打尽にするべく、大捜査中なのかもしれない。
それにしても、これも加齢ゆえ、お節介になりがちな今日この頃。「嫌がってるじゃないですか!」なんて、しゃしゃり出なくて本当によかった。
<ミッケのコメント> こんなタイミングでコメントを求めるなんて、無茶振りだにゃ〜。ちなみにあたしは毎日窓を眺めつつ、お外チェックをしてるけど、逮捕の瞬間を目撃したことはにゃい。さて、次回はひさびさあたしの近況報告でしゅ。ママに夏対策グッズを買ってもらったのにゃ。お楽しみににゃ。
注: 写真の表情とコメントは関係ありません(ミッケ)。