ジュリエッタ@恵比寿ガーデンシネマ

ロードショー公開されて、ちょっとバタバタしていると、あーっという間に上映時間が1日1〜2回、それも早朝や昼間、平日行きにくい時間帯になってたりする昨今。でもどうしてもこの作品は映画館で観たくて、ひさびさに恵比寿ガーデンシネマへ。
 
 
大型商業施設が続々オープンしている大都会東京、ガーデンプレイスの人出はぼちぼち。
ウィキで調べたら、1994年開業だそう。もう20年以上も前か〜。

空間ゆったり、ミョーに進化し過ぎてないし、レンガ造りの建物がヨーロッパ的な雰囲気を醸し出し、いい感じ。
 
 
さて、肝心の映画はペドロ・アルモドバル監督最新作「ジュリエッタ」。
 
マドリードに暮らすジュリエッタは、恋人とのポルトガル移住計画を突然キャンセル。理由は、偶然再会した知人から、12年前、行方不明になった娘アンティアを見かけたという話を聞いたから。

昔、ふたりで一緒に暮らしたアパートに戻り、娘を探し始めるジュリエッタ。そんな彼女の脳裏に蘇るのは、夫との葛藤、突然の別れ、そして娘の失踪・・・。娘はなぜ姿を消したのか、波乱に満ちた過去の謎が、解き明かされていく。

ジュリエッタ役は二人の女優さんが演じている。年取ってからがエマ・スアレスNHKで放映された「情熱のシーラ」の主役で日本でもお馴染み?!アドリアーナ・ウガルテが若いころを演じてます。



そして「神経衰弱ぎりぎりの女たち」など、1980年代からアルモドバル作品の常連、怪女優ロッシー・デ・パルマが、怪演技で存在感出しまくり。それにしても、すっかり婆さんになってて、びっくり。老け役なのか、実際に老けたのか、両方なのか。


今回、ちょいと物足りなかったのは、笑えるシーンがまったくなかったこと。アルモドバルの魅力は、クスッと笑えるユーモアの連続だったんだけど、巨匠になり過ぎたか。次回作に期待。

ま、それでも、展開される世界観は紛れもなくアルモドバル。新作なのに懐かしい。(かなりトウが立っているとはいえ)やっぱり彼の子供たちの一人なんだと、思ったりもした。
 
 
 
ちなみに恵比寿ガーデンシネマは、ヨーロピアンな雰囲気。ガラス張りで、開放感も抜群。
休日の昼間に、こんなところで映画観るのって新鮮。思わず、会員になってしまいました。
 
オマケ:近所のイチョウ並木は、どんどん葉っぱが落ちて、薄くなっていく。本格的な冬の到来。