つつみこむような、やわらかさで始まったライブ。ザクザク尖ったCoccoは、中盤ごろ現れたけど、全体的には伸び伸び、おおらか、おだやかな印象。しなやかで。
そのミュージシャンの、どの時期に観るのかによって、ライブの印象は全然変わってくる。
デビューしてすぐの、先物買いが好きだったのは、小さなライブハウスで、荒削りな、野望がメラメラ燃えるプレイが目の前で繰り広げられるから。
でも最近は、熟してきたミュージシャンの、ホール公演もいいなと思うようになった。
Coccoは観たいと思いつつ、タイミングがあわないまま活動休止になっちゃった。2年前に「ジルゼの事情」という舞台を観に行き、Coccoワールド全開だったけど、2曲位しか歌わなかったので、今回は「歌」三昧。
裸足。白いミニ・ドレスで、妖精みたい。
活動休止から、徐々に音楽シーンに戻ってきた彼女。ライブでは、一言二言しか喋らず、歌のみ。トークの世界観もすごいけど、歌でまとめあげたのね。
アンコールなし、たっぷり2時間のライブは、アンコールがないのが極めて自然なコトのように、完結されていた。潔く。
立体感と奥行きがある照明も、素晴らしくキレイだったなぁ。ここ数年、ホール公演の照明は、劇的に進化している気がする。それも楽しみのひとつ。
人見記念講堂は、人生初。1980年に造られたということで、昭和ムードが漂う重厚ムード。最近は、クラシック以外の公演が増えているようだけど、こういう「場所」は貴重。壊したりしないで、音楽家たちのスピリッツを受け継いでいってほしいと、しみじみ思いました。
写真は「沖縄のウタ拝」より
沖縄といえば海、海つながりで、週末の千葉の海写真(^_-)